
大学生活1年目は、自己と深く向き合い、将来のキャリアパスや、今後の人生において自分が大切にしていきたい価値観が鮮明になった、非常に意義深い1年間でした。
進学当初は、心を通い合わせられる友人になかなか恵まれず、周囲の視線を過剰に気にして神経をすり減らす日々が続きました。次第に対人関係そのものがストレスとなり、自室で過ごす時間が増える中で、何のために留学しているのかと思い悩むこともありました。客観的な自己評価に対するプレッシャーから、本来楽しめていたはずの趣味すら心から楽しめない状態に陥っていました。
そのような時に、現在では親友と呼べる一人の韓国人の学生と出会いました。彼は自身に対して圧倒的な自信を持っており、「自分を受け入れない人とは単に合わないだけだから、気にしなくてよい」という非常に前向きで達観した考えの持ち主でした。他者に依存することなく、常に自分という揺るぎない主軸を持って単独でも行動できる彼の姿勢は、私にとって大きな衝撃でした。
振り返れば、これまでの人生、中高は特に、国が変わったボーディングスクール時代でさえアジア圏の寮生という共通のバックグラウンドを持つ価値観の似た環境に身を置いていたため、無意識のうちに周囲に合わせるという労力を省けていたのだと思います。しかし、多様な背景を持つ人々が集まる大学という環境で交友関係を広げるには、相手に合わせる柔軟性が求められます。同時に、自分とはかけ離れた価値観に無理に合わせようとし、さらにその関係性に依存すればするほど、それが多大な精神的ストレスに直結するということに気付かされました。
この気付きを契機として、人間関係に過度に依存せず、自分自身の「芯」を確立するために、自分が真にやりたいことや好きなことについて深く自問自答する機会が自ずと訪れました。その結果、自分の性格に合致し、かつ持続可能な働き方や仕事のあり方が明確になり、将来のキャリアパスの解像度も一気に高まりました。
現在、私の根底にあるのは日本の国力を再興し、世界に誇るべき素晴らしい文化を守っていきたいという強い思いと、生まれながらの環境や格差により、自力では抜け出せない社会構造に対して外部から介入し、是正したいという課題意識です。 日本が素晴らしい国であるというのは言わずもがなですが、今年日本国内でも旅行してみて壮大な自然、食、そしてこの皆がルールを守る暮らしやすさを改めて体感しさらにこの思いは強まりました。 環境や格差に関してはそれこそTazaki財団に支援していただけていなかったら財政状況の厳しい中、将来の事を考えるよりも現状脱却に意識が向いて伸び伸びとこんな自己分析などできる環境にはおらず、自発的にここまで行動出来ていなかったと思います。 だからこそ環境などで既にディスアドバンテージを背負っており自分から変わることが難しい人々が行動し挑戦できるような環境を理想として常に思い描いています。
これらの目標を実現する上で、これからも常にどのような手段で、今から何ができるかを逆算し特にイギリスにいるからこその発見や経験を大事にして残された二年間を有効に自己投資して精進して行きたいと思っています。
いつもの事にはなりますが、ボーディングスクール時代からずっと支えてくださった財団の皆様、本当にありがとうございます。いつか自分が成長し生まれ変わった姿を見せて財団の方々に喜んでもらいたいです。