
人生の新しい出発点である大学という場はイギリスで2年間の濃密な時間を過ごしてもなお新鮮なもので、新しい人との出会い、大学での独特な学習スタイルに慣れていくうちにあっという間に時間が過ぎてしまいました。
私はBSc Pure Economicsを専攻しており、最初のタームは必修コースとしてStatistics、 Economics、 Mathのモジュールが用意されていました。全てのモジュールにはlecture、tutorial、practicalが用意されておりlectureで新しい分野を学習しtutorialで15人くらいの規模感で問題演習をするという感じでした。Practicalはかなりモジュールによりますが、関連する分野での別の技能であったり、単純にレクチャーの深掘りの様な物もあったりします。 数学のPracticalは毎週コーディングを使う授業で、レクチャーで習った抽象的な概念をグラフで可視化する作業がとても面白く特に好きでした。
StatsとEconに関してはかなりA-levelで学習した範囲と最初のうちは被っていて、ある程度余裕を持って講義を理解していました。しかし大学となると何にせよ言葉の使い方がより専門的で似た発音やスペリングの単語が多く、事前知識がなかったら講義内で内容を咀嚼するのはとても難しかったと思います。
Society関連では自分はとりあえずJapan societyに入り、次タームで何か運動系一つとバンドに興味があるのでlive music societyを考えています。 Japan societyはTazaki生も在籍している方が多々いらっしゃるので、今までのパブリックスクール内にとどまっていた交流が、更にロンドン地域へと広がり親睦を深められてとても嬉しく思っています。
ここからは少し別の話ですが、私がJapan societyに入って感じたのはTazaki生と他でイギリスに留学に来ている日本人がかなり違うという事です。 これは決して否定的な意味ではないですが、留学に来ている日本人で特にイギリス経験がない人からは何かやる事が決まっていてそれに沿って淡々とこなしていく様な雰囲気を感じます。周りの留学生が今の時期にこれをやっているからこれをやらなければいけないというようなある種の同調圧力的な物をかなり感じます。 決まったタスクを誠実にやり遂げる能力は非常に高いですし、人の真似をして効率的に進める姿勢は、私の苦手分野でもあるので純粋に尊敬しています。しかし、自分の将来について考えた時、このまま周囲がやっている事を真似していくと人から要求されたことに正確に合わせるのが苦手な自分は充実した人生を送れないと思いました。このような気づきを得られたのは、やはり二年間イギリスで生活して高校の時から自分のしたい事を模索する余裕があったからこそだと思っています。もしずっと日本の高校にいたらこんなことを考えることもなく社会人になっていたかもしれません。自分の同期のTazaki生を見ても、タスクを淡々とこなすこと以上に色々なルートを主体的に冒険していく様な人が多いと感じています。あの2年間の高校生活はいつまでも私の糧となるかけがえのない経験だったと改めて実感しています。
いつもの事になりますが、高校から引き続き支援してくださる理事長含め財団関係者様、それから家族や友人には本当に感謝しております。