お知らせ

Nさん(Imperial College London , Mechanical Engineering / Fettes College出身)

・学習面
 自分の専攻するMechanical Engineeringでは9科目(Maths & Computingが1科目に換算されるため実質10科目)を履修しており、全てA level以上の難易度なので高校時代とは気持ちを入れ替えて取り組む必要性を感じました。
 専攻とは関係のない科目を週2時間履修できるHorizonsという制度があり、そこではロシア語を選択しました。今までは友人やインターネットからランダムに学んでいましたが、教科書から体系的に学べる環境に恵まれました。

・部活動
 スポーツはかねてより興味はあったものの、なかなか挑戦する機会のなかったヨットを始めました。毎週末のようにポーツマスへ行っているため相当時間を取られますが、2日間同じヨットの上で共同生活をすることで、他の部員との絆も自然と深まります。直近ではワイト島周辺を凍えるような寒さと荒波と闘いながら夜通し帆走し、途中でふと夜空を見上げた時の星座が強く印象に残っています。来学期は免許取得を目指して、引き続き真剣に取り組んでいきたいと思います。
 文化系ではロシアソサエティーに入りました。ロシア人だけでなく、カザフスタン、アゼルバイジャン、ウズベキスタン等のロシア以外のロシア語圏の学生とも交流し、日本とイギリスでの生活ではあまり接することのなかった文化に触れられることに喜びを感じると同時に、世界の広さを改めて実感しています。もちろん、中央アジアやコーカサス地方への関心も高まる一方で、いつかそのような国に一人で行けるようにと、ロシア語を学ぶ動機にもつながっています。

・大学生活
 今自分がいる寮は大学のキャンパスから徒歩3分程度で好きな時に自室に戻ることができ、食事が自炊であることと生活の自由度以外はFettesの時と似たような環境です。
 夏に日本へ帰国した時に、自分なりに炒飯の特訓をして自信満々で自炊生活に挑みましたが、日本でふんだんに使っていた豆板醤や豆鼓醤等がイギリスではあまり手に入らないことを忘れていました。結果として醤油に頼り切っていましたが、最近は中華スーパーで入手した謎のソースに助けられています。特に、朝9時から夕方6時まで授業のある月曜日と火曜日は料理が唯一の楽しみとなっており、麺類にも挑戦しレパートリーを広げようとしています。
 生活の自由度に関しては、Fettesのように毎日同じ時間に点呼や就寝があるわけではないので、生活習慣をパターン化させることが難しい環境になっています。ただ、ルーティーン化されていないからこそ起きる予測不能な出来事も、もしかしたら大学生活の醍醐味の一つなのかもしれません。


 また、出願時はImperialが理系大学であるということをあまり意識していませんでしたが、実際に入学してみてその現実に直面しています。右を見ても左を見ても全員が科学か工学を専攻しているという極めて偏った環境にこれから4年間身を置くことを実感しています。もちろん彼らとの会話は興味が似ているという点で楽しいのですが、氷河地形や人生の意義、ましてやネアンデルタール人の生態に関して等、専攻とは全く関係のないことを自由に語り合える文系の友人たちとの会話を懐かしく感じることもあります。たまたま知り合った映像学科の学生の理論と感情が巧みに融合された論理展開に触れ、最近忘れかけていた自分の芸術(特に写真)への関心が呼び覚まされました。そのため、来学期はロンドンの他大学の学生とも積極的に交流を図っていきたいと考えています。

・人とのつながり
 Fettes College卒業から半年以上が経過したことに驚きを隠せませんが、あの高校で確かに過ごした2年間は、間違いなく今の自分のアイデンティティーの一部となっています。このクリスマス休暇にスコットランドを再訪した際には、高校時代の友人宅に泊めていただいたり、ホステルで偶然出会った人たちがゲール語つながりで友人の姉を知っていたりと、あの環境に身を置いたからこそ得られたご縁に日々感謝しています。
 また、かつてロンドンに住んでいた時に通っていた小学校の級友たちと新年を一緒に過ごしたり、別の級友と同じ学部で偶然再会したりと、イギリスで築いてきたつながりの恩恵も感じています。10年前に同じ公園で木の枝を振り回しながら遊んでいた彼らと今大学生になっても時間を共に過ごせていることにこの上ない美しさを感じます。
 大学卒業後にも同じことを言えるように、この恵まれた環境で多くの人と出会って、新たな世界を他者を通して見ていきたいと思います。

 留学生としての生活も3年目に突入しました。今までのご支援に加え今後の大学生活への希望を与えてくださるTazaki財団の皆様への感謝の気持ちを忘れることはありません。ありがとうございます。