お知らせ

Kさん(Oxford University , Biomedical Engineering / Christ's Hospital出身)

大学生活が始まり、最初のタームが嵐のように過ぎていきました。Engineeringは思っていたよりも忙しく、レクチャーやチュートリアル、ラボのペースに慣れることに専念していたらあっという間にMichaelmasが終了してしまったような気がします。レクチャーは毎週2つのコースが同時に進行する形で、それぞれのコースからProblem sheetが課され、次週のチュートリアルでProblem sheetを見返し、理解度を確認する、という流れになっているのですが、コースの進行がA-levelの頃とは比べ物にならないほど早く、少しの気の緩みが大きな遅れを生み出しかねないため、ターム中は毎週緊張感を持って学習に取り組めています。具体的なコースの構成としては、一年目は数学、電子情報工学、構造と力学、エネルギーと4つのコースに分かれており、それに加えて数種類のラボが一つのコースにまとめられているため、計5つのコースでそれぞれ成績がつけられることになります。
レクチャーの形式に関しては、入学前も度々警告されていたことですが、大人数に対してプレゼンテーションのように進行する授業は新鮮で、自分なりの向き合い方を模索しているところですが、今は授業前にLecture noteに目を通し、予習してからレクチャーに望むという形が、平凡ながら講義の有効性を最大化する一助になっているかと思います。これから先時間をかけて最適化していきたいところです。自分の住むPembroke Collegeは比較的街の中心部に位置しているのですが、レクチャーの行われるThom Buildingはそこから15分ほど歩く距離にあるため、同じカレッジにいるEngineering選択の同級生たちと毎朝自主的な集団登校をしています。思い描いていた大学生像より少し幼稚な朝の過ごし方だと、個人的に面白おかしく感じています。
チュートリアルは、レクチャーと大きく異なり、チューター一人に対して生徒2,3人と、とても小さなグループで行われます。またカレッジの中で行われるため、ラボを除き4つあるコースにそれぞれついたチューターとより近い関係を築くことができます。チューターによって形式は大きく異なりますが、共通することとしてはチュートリアルの数日前に解き終わったProblem sheetを提出し、チューターが細かく目を通したうえで理解の薄い部分を重点的に解説する、という流れになることが多いです。またよくあることとして、自分がその問題を間違えた場合、また想定されたものとは異なる解法を用いた場合などは、かなり高い確率で前に立たされ、同室する皆の前で一から問題を解き直すことになります。自分の思考回路を説明しながら問題を解く、というのはまさしく面接時に行ったことで、タームはじめのチュートリアルでは当時の自分の理解記憶もフラッシュバックし、かなり緊張してしまっていました。ただその科目の理解を確実にするためにはこれ以上ない機会であること、またチューターの方々が何を質問しても誠実に考え、答えてくれることがとても嬉しく、毎週の楽しみになっています。問題を解ける以上の理解を大切にしてくださっているのだなと感じる日々です。

前述の通りラボは複数の種類があり、これからの一年を通して橋やSound boxなどを作るのに並行し、コーディングやCADの操作などの造詣を深めていくことになります。物によって難易度にばらつきはありますが、一つ一つのラボが総合成績に関わってくるため、毎回緊張感を持って臨んでいます。今はまだどのラボも基礎的なコンセプトや操作に身を慣らせることに重点が置かれていますが、ここから更に実践的かつ発展的な内容になっていくようなので、楽しみです。
ここまで大学での学習について要素を羅列してきましたが、総じて高校までの環境との最大の相違点をあげると、Contact hoursの短さがあります。ラボやレクチャー、チュートリアルを合計しても、週平均で20時間に満たないほどしかなく、これは日本の大学に比べてもかなり少ないと思います。その分教科を問わず自習に毎日まとまった時間を割くことが必須となっており、大学もそのための環境を完璧に整えてくれています。自分は自室で勉強することが苦手であるため、カレッジ内にある自習室を友だちと予約し、そこで勉強することが多いのですが、週末などはRadcliffe cameraという大きな図書館に行くこともあります。この図書館は通常生徒にのみ解放されており、とても静かでありながら、特に休日は満席になるほど混み合い、お互いの存在が監視となるためモチベーションを保つのには最適な場所になります。
学業面以外ではまだ多くのことはできていないのですが、主にギターを弾いたり、チェスを始めたり、たまには映画を見たりして、多くの時間を友達と過ごしていました。勉強での疲れを癒すとても有意義な時間ではあったのですが、これからはより大学やカレッジとの関わりを増やしていきたいとも思っているため、次のタームはカレッジ内のSocietyに入ろうと考えています。
非常に学術的な大学で賢く意欲的な学友に囲まれ、刺激的な毎日を送っています。このような環境に身を置けること、すべてサポートしてくださっている財団の皆様のおかげです。まだ1学期を終えたところで、Public schoolを卒業してからそこまで長い月日が経過したわけではありませんが、既に自身の変化を実感しています。振り返ってこれを成長と呼べるよう、大学生活も思考を止めずに、選択を繰り返していけたらと思っています。これからもよろしくお願いします。