お知らせ

Tさん(University of Bristol , Aerospace Engineering / Kingswood School出身)

早いもので大学に入って1年が経ちました。今年は昨年と同様、日本で夏休みを過ごしています。大学の課題などは特になく、読書やランニングなどをして自分を見つめ直す良い機会となっています。さて、様々な出来事があった今学期を振り返ってみたいと思います。

今学期からは前学期までのデザインのコースワークに代わり、飛行機に特化したモジュールが始まりました。このモジュールはAerospace専攻の人たちだけのもので、飛行機の構造から飛行についての理論など幅広く学びました。数学と応用物理の座学は前回から変わらず、Engineeringを専攻している人全員に共通するもので大きな講義室で大人数で受けましたが、飛行機の授業は人数が減り空間にゆとりがあって受けやすかったです。しかし、講義の難易度が高く学ぶ内容も多かったので苦労したモジュールではありました。また、今学期はコースワークの1つであるラボレポートの作成が大変でした。各自で実験を行い、そこで得られたデータをもとにPythonなどを使って分析していくというもので、かなり時間を使ったと思います。レポートは決められたテンプレートに沿って書かなければならず、ミスが無いように何度も推敲しました。ちょうどレポートの提出期限がイースター休暇前までだったので、大きな山場がひと段落した後に休暇を迎えられたのは良かったと思います。イースター休暇明けからは1年次の成績を決める重要な試験がありました。試験は数学、応用物理、飛行機についての3つがあり、特に飛行機についての試験は他の二つと比べてかなり難易度が高く苦しめられましたが、結果的にはすべての試験で満足のいく成績をとることが出来たのでほっとしています。

試験が終わった後は、計画的に楽しみなことを入れていました。具体的には、ブリストルハーフマラソンとヨーロッパ諸国への一人旅です。私は大学に入ってからトライアスロンを始めトレーニングを続けてきましたが、大会に出場したことはありませんでした。何かしらの大会に出たいと考えており、他のトライアスロンメンバーの多くが出場すると聞いてこの大会への出場を決めました。1番得意なランニングのみで勝負が出来るというのも大きな魅力でした。イースター休暇中は朝起きてすぐの10キロのランニングから始まり、その後はずっと試験勉強と1日のルーティーンが決まっており、試験勉強と並行して大会へ向けての準備もできていたと思います。大会として出場する初めてのハーフマラソンでしたが、余裕をもって楽しみながら走りきることができ、タイムは1時間28分で目標であった1時間半切りも達成することが出来ました。練習では1度も達成することができていませんでしたが、大会当日の周りの雰囲気でハイになっていたためか自分の殻を破ることが出来ました。約1か月半の間、目標に向かって毎日欠かさず走ってきて良かったと心から思えました。しかし、最終的な目標はフルマラソンでの3時間切り(サブ3)なので、実力的にはまだまだですが、サブ3を達成出来るよう今後もトレーニングを続けていきたいと思います。

一人旅では、イタリアのヴェネツィア、ポーランドのクラクフ、スペインのマドリード、ポルトガルのリスボン・ポルトに行きました。飛行機や宿の手配から、どこへ行くかなどの計画を立てるプロセスが案外大変でしたが、それらを含めて良い経験だったと思います。事前に念入りに調べていても、実際に行くときは何かトラブルが起きないかなどヒヤヒヤしましたが、幸運なことに特に大きなトラブルはなく過ごせました。

また、今学期も何度かバースのホストファミリーとの交流があり、私の精神的な大きな支えになっています。いつも気にかけてくださっていることに感謝し、これからもこの繋がりを大切にして、成長した自分の姿を見せられるようにしていきたいです。

最後に、大学に入ってから1年間新しい生活に順応するのに少なからず苦労がありましたが信念をもって突き進むことが出来ました。この1年間は今までで1番成長できたと思える1年間で本当にあっという間に過ぎていきました。こうして何不自由なく過ごせているのはTazaki財団様のお陰であります。これからも自分の夢に向かって精一杯精進してまいります。