瞬く間にこの⼀年が過ぎ去りましたが、この⼀年の歩みは充実した濃密なもので無事に⼤学⼀年次を修了した達成感を強く感じております。しかし、これは⻑い⼤学⽣活の⼀端に過ぎません。これからの学びや挑戦へ期待を寄せつつ、この⼀年を改めて振り返りたいと思います。
この1 年間の9割はneuroscience に向き合う時間で占められており、新しい知識を蓄え将来へ向けてステップアップに向け前進した⼀年であったと感じております。Term2 で新たに “cognitive science and biological psychology”というユニットのレクチャーが始まりました。記憶に関する講義は⾮常に興味深く、さまざまな種類の記憶が存在し、それぞれがどの脳領域を介してどのようなメカニズムによって蓄積され記憶形成に⾄るのか、さらに“恐怖”などの感情が脳内でどのように処理され、私たちが実際にそれを“感じている”のかといった点について深く学習しました。当たり前ではあるが、記憶がなければ街を歩くことも、会話をすることも、⽇常を送ることさえままならないでしょう。その⽇常の様々な営みを⽀えている脳科学の仕組みを追求していることに、改めて⼤きな魅⼒を感じています。⼀年間を通して、病気や⽣理学に関連する脳の活動や神経細胞のメカニズム、また病理学的な視点からneuroscience への学びを深めてきましたがその中でも新たに脳と感情、そして記憶の結びつきについて強い関⼼を抱くきっかけとなり⾃分の好奇⼼の世界を広げることができ⼤変有意義な⼀年となりました。
⼤学でのテストはとてもstressful で、テスト前1ヶ⽉ほどは図書館やカフェに篭りっきりの⽣活になります。テストに向けた対策の⽅法が⾃分の中で未だ明確でなく模索しているため、2 年次にはより実践的で計画的な学習を進めて、さらに効果的なテスト対策の⽅法を模索したいと思っています。Neuroscience にはまだ多くの謎が残されており、来年はneurophysiology の深い領域にフォーカスした学習が待っておりその探究を楽しみにしています。加えて、social の⾯も充実させたいと考えており、引き続きwind orchestra でsax の演奏を続けるとともに新たにスポーツにもチャレンジしたいと思っています。
⼤学2 年次はより計画的に⾏動し⼤学⽣活の折り返し地点として結果を残せるようにしたいと思っています。私は要領良く⼀度に多くをこなせるタイプではないので、計画をおろそかにせず、⼀年⽬に⽐べて着実な成⻑が⾒られるよう精進していきたいと思います。
夏休みの⻑期休暇を利⽤して、約2ヶ⽉間研究室で脳内における地図形成やナビゲーションの仕組みについての研究インターンを⼤学で⾏わせていただきました。その中で特に印象に残ったのは、机上の学習と実際の研究の違いです。これまでの学習では、講義を通してすでに解明されている事実や今研究されている過程にあるトピック、そして将来の研究に必要な技術を⾝につけるための実験や解剖を⾏うことが中⼼でした。それに対して、今回の研究では、まだ答えのない問いに対してどのような⾏動課題や実験⼿法を⽤いれば解明に近づけるかを考え、実際に研究に携わる貴重な機会を得ることができました。この経験は⾮常に新鮮で、⽇頃机上で学んでいる知識が確かな基盤となっていることを改めて実感することができました。
⼤学1 年⽬は決して平坦な道ではなく、多くの課題やストレスに直⾯することもありました。しかし、⾃分の関⼼ある分野を追求し、⽇々学びを深め、少しづつ前進していることを実感できたことは⾮常に意義深い⼀年でした。この経験を通じて学びの楽しさを改めて実感するとともに2 年⽬に待っている学びと挑戦に向けて歩み進めることに⼤きな期待を寄せています。