大学の生活に慣れてきたと思ったのも束の間、もう大学1年目が終わり、長い夏休みが始まりました。パブリックスクールにいた約2年間と比べると、半分しかイギリスにいなかったことを考えても、この1年はあっという間に過ぎていったように思えます。やはり、それだけこの1年間で経験したことが濃かったのだと思います。
冬休み明けの2学期からはどの科目も授業内容の難化が顕著にみられ、授業に置いて行かれてしまうこともありました。また、Natural Science特有の学習範囲の広さにも頭を悩ませ、得意、不得意の差が大きくみられるようになりました。様々な“科学”分野に興味の幅を広げたいと思い、この学部に進学を決めたのは事実です。しかし、正直ここまで翻弄されるとは思っておらず、自分の準備や心構えの不足を痛感する2学期になったと思います。一方で、大学のソサエティで活躍したり、夏のインターンやリサーチに向けて活発に動いたりする仲間たちの姿もあり、自分の現状と比較して焦燥感を積もらせることもありました。春休みになってからも、どうにか気持ちを切り替えようと旅行を楽しむことや趣味に打ち込むことを意識しましたが、あまり効果がなかったように感じます。
もやもやした気持ちを抱えたまま3学期に入りましたが、学年末の試験が近づくと大なり小なり誰もがストレスを抱えていたと思います。大学に入って初めての試験なので、不安を抱えていたのは自分だけではなかったし、友達との会話もその多くが試験関連のことでした。試験直前ともなると、点数や成績に関して互いにジョークを言い合い、案外リラックスしてテストを受けることができました。実際の成績は自分が思い描いていたものよりはだいぶ落ちましたが、妥当なものだったと思います。
なんだか苦悩に満ちた2,3学期だったように思えますが、1学期と変わらず、友達と楽しい思い出も同じくらいたくさん作ることができました。特に仲の良かったカレッジの仲間たちとは、来年はシェアハウスをして過ごすことになるので、楽しみな気持ちもあります。また、科目選択も苦手だった科目がなくなり、興味のある分野に打ち込めるようになりますし、なによりうじうじ悩むのは性に合わないので、原点に立ったつもりでまた励んでいけるようにしていきたいです。
最後に、いつもサポートしてくださる財団の皆様と、家族や友人に、常々感謝を忘れないようにしたいです。自分がこうしてイギリスの大学で苦労できていることが、どれだけありがたいことかを今一度認識して、これからも頑張っていきます。