1年10か月ぶりの日本で夏休みを満喫し、イギリスでの大学生活が始まりました。高校と比べてもより国際的になった仲間とともに、充実した日々を送っています。新しい環境で目まぐるしく過ぎていった1学期も終わりましたが、そんな大学生活がどのようなものか説明したいと思います。
私はケンブリッジ大学のSt. John’s Collegeで物理系の自然科学を専攻していますが、ほかの分野と比較しても授業数や実験が多いと感じました。講義は月曜日から土曜日まで1日2時間ずつあり、それにプラスして実験とsupervisionがあります。ケンブリッジ大学で特徴的なのがsupervisionで、担当の教諭1人が生徒二人を担当する個別レッスンのようなものです。最初のうちはとても難しいことを教わるのではないかと戦々恐々していましたが、内容は意外にフレンドリーで、生徒に寄り添って基礎的なことから応用的なことまで教わるような形でした。課題の量も決して多すぎるわけではなく、平日でも自由時間をしっかり確保できました。
また、イギリスの高校と比べて印象的だったのが生徒の多様性です。高校にいたときは見かけなかった国籍の生徒がたくさんいて、文化トークで盛り上がることが多々ありました。さらには学習面でも優秀な人が多く、国際物理オリンピックで国の代表選手に選ばれた生徒が何人もいて、世界の広さを実感しました。彼らは学業に対するモチベーションも高く、一緒に授業を受ける中で刺激を受けることが多かったです。
息抜きとしては、ピアノとバドミントンをソサエティ通して行ったり、ほかのカレッジにお邪魔してバーでお酒を飲んだり、高校の間に夢見ていたイギリスの大学生らしい生活を満喫できました。一方で、高校での寮生活とは比較にならないほど自由が与えられるので、自分を律することが求められました。特に生活リズムを乱さないようにするのが大変だったので、次のタームでは朝の習慣を意識していきたいです。
イギリスの大学で学ぶという素晴らしい機会を提供してくださった財団への感謝と、親密にサポートしてくださる家族への感謝を忘れずに、これからも励んでいきます