お知らせ

Nさん(University of Cambridge, Natural Science / Chirist's Hospital出身)

イギリスの大学に入学してから二年がたち、残り一年となりました。あまりに早い時間の経過に驚くとともに渡英した日からもうすでに四年がたつことを感慨深くも思います。二年生は一年生に比べて学習する内容がより高度かつ専門的になるため、非常に忙しい一年間となりました。また卒業後の進路についても考え始める時期でもあったため、将来への焦りや葛藤を抱えた年でもありました。この報告書では二年生での授業の様子や普段の一日について中心に紹介したいと思います。

僕の所属している学部では一年生で四教科、二年生で三教科を選択して授業及び実習を受けます。学年に関係なくいずれも一教科につき週三コマの授業と週一か二での実習があります。二年生では一教科分の負担が減るため、昨年度より少し余裕のある生活になると思っていたのですが、実際はその真逆でした。それぞれの教科がより深い内容まで扱うため、授業についていくことが難しく、平日の空き時間は予習復習や関連文献を探して読むことなどに費やしました。生物系教科の学年末試験はエッセイと呼ばれる形式で出題され、授業で扱ったテーマに対して関連資料(自主的に読んだ論文の情報など)を交え、1000単語前後で記述するという形で行われます。一つのエッセイにかけられる時間は三十分もないため、理解力と興味、知識が問われる形式になっています。その対策として少人数授業の課題ではエッセイが出されるのですが、今年度は週に合計五つのエッセイ課題が出され、それを書くに当たり事前に論文を調べ読み込んだり、授業内容への理解を深めたりなどの勉強に追われ、息つく暇もなく過ぎていく毎日でした。ただ扱う内容はとてもレベルが高く、とても学びある充実した一年になったように思います。

途方もなく感じるほど忙しく勉強に追われる大学生活ですが、先生方からの手厚いサポートの上で自分の興味がある分野を心行くまで突き詰めることのできる今の環境をとてもうれしく思います。最終学年では一教科に絞りより専門的に学びを深めることができるので少しでも自分の目標に届くよう日々努力を惜しまずあと一年の大学生活を過ごしていきたいと思います。