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Kさん(University College London, Philosophy / Fettes college出身)

大学のセカンドイヤーが瞬く間に終わった。記憶が薄れてしまう前にいろいろ振り返っておきたい。

まず、ファーストイヤーとの大きな違いとして、大学の寮を出て一つのフラットをルームシェアで住み始めた。エジンバラの高校のときから気心しれた親友と住んでいるので、共同生活でとくに困ることはない。ただ、一つ問題だったのが自炊である。一年目は基本食事付きの寮だったので、週末以外はどうやって空腹を満たすか頭を悩ませずにすんでいたが、フラット暮らしとなるとそうはいかない。昼はキャンパスで適当に済ますとしても、夜はなにかしら拵えないといけないので、自然に料理のレパートリーが増えた。気まぐれに、お気に入りの韓国風チキンのレシピをここに記しておこう。

①鶏もも肉を一口サイズに切り、片栗粉を全体にまぶす。
②少なめの油で5分程度揚げたら、一旦放置しておく。
③すりおろしたニンニク、醤油、はちみつ、コチュジャンを適量混ぜ合わせる。
④油を強火で熱し、もも肉を再び投入、1分二度揚げする。
⑤もも肉を弱火のフライパンにうつし、③を加えて絡み合わせる。
⑥完成。

とても簡単でおいしく、材料も手に入りやすいので、おすすめしたい。

学業面では、ファーストイヤーよりも全体的に成績が上がった。まぐれの部分もあるだろうが、意識的な変化として挙げられるのは、オフィスアワーにより積極的に行くようにしたことだ。オフィスアワーというのは、授業時間外に設定された主に質問対応のための時間帯のことで、すべての講師が週一回もっている。どこの大学でも同じだと思うが、オフィスアワーほど学生に活用されていない特権はない。少人数制のセミナーで聞きそびれた質問や、もっと広い興味の話などができ、さらに教授との関係も深まるので、利用しない手はないだろう。いやらしい話だが、ゆくゆく大学院等に出願するときに、教授に推薦書を書いてもらわないといけないので、顔と名前くらい覚えてもらって損はない。

次に生活面。これはロンドンでの生活限定の話になるが、学生であればとにかく美術館と映画館と劇場に行くべきだ。たとえば有名なTate Modernの展覧会は一般のチケットが25ポンドするが、25歳以下なら5ポンドでみれる。Curzonはロンドンにあるチェーンの映画館だが、これも25歳以下だと(特にオフピーク時は)格安で映画が観れる。(ちなみにこの情報はすべて記憶で書いているので、各自確認していただきたい。)これらはほんの一例だが、大都市ロンドンに住む学生たるもの、クーポンや学割などを利用するなら、食料品や服などの生活用品だけでなく、文化的な生活を経済的に営むことにも目を向けていきたい。

来年はいよいよ最終学年である。ありきたりな文言だが、気を引き締めて、有終の美を飾れるように一日一日を大切に生きていきたい。