今年で大学生活も3年となり、学士課程も終わったことでここまでの留学生活もある程度の節目を迎えたように感じます。来年はついに最終学年で修士課程に進みます。今までは、主に目の前の課題に取り組んできましたが、今年からは、卒業後に何をしたいのか等将来のことに目を向け始めた一年になりました。今回も今年一年の生活について、将来の展望も含めて振り返っていきたいと思います。
まず、学業面ですが、物理学専攻の3年目は最初の2年間と比べ大きく難易度が上がったように感じました。ただ、一般相対性理論や原子物理学理論など、直感的に理解することの難しい分野を今までの2年間で培ってきた知識を活用して紐解いていくのは、手応えがありかなり楽しむことができたと思います。3年目の試験も無事ファーストクラスを取ることができ、ほっと肩の荷が降りたような気分です。4年目は、さらに深く特定の分野について学びつつ、研究プロジェクトに参加するため、今までとは少し違うカリキュラムになりますが、自分の興味のある分野にフォーカスできるため、楽しみにしています。
卒業後の進路については、大まかには研究の道に進みたいと考えています。具体的には、量子力学に興味があり、関連した分野のPhDまたは企業の研究開発部門などに応募する予定です。量子コンピューターなど、近年注目されている技術の開発に携わり、その技術をどのように人の役に立てることができるのかを考えていきたいと思っています。ただ、ある程度決まった道があった大学受験時に比べ、選択肢が圧倒的に多く、色々な方面の情報をこまめにチェックする必要があり、自発的に動くことが大事だなと身に染みて感じています。今下す決断が今後のキャリアに大きな影響を持つことになるので、慎重に検討して行きたいと思います。
学業以外では、去年から引き続きサッカー、バドミントン、バンド活動等に加えて、今年は大学のフットサルチームにも入り、試合で遠征に行ったりと忙しい日々を送っていましたが、学業からのいい息抜きにもなっていて、今年も続けていきたいと思っています。
ここまでの5年間を振り返ると、とても密度の高い人生を送ってきたなと感じます。なれない渡英生活や、英語での勉強など、思えばたくさんの試練がありましたが、それらを乗り越えたおかげで今大きく成長した自分がいるのだと考えると、悩みながらも諦めずにいてよかったなと報われた気持ちになります。5年前の自分には想像もつかなかったような環境に身を置けているのは財団や周りの人々の協力あってこそだということを忘れずに日々努力して行きたいと思います。