留学生活も早いもので、大学2年目も終わり、あと2年を残すところとなりました。大学1年目の報告書を書いていたのがついこの間のように感じます。
イギリスでの生活ももう4年となり、今年1年を振り返ると、新しい環境に順応するのに必死だった最初の頃に比べて、だいぶ慣れが出てきたように感じます。その結果自分のことで手一杯だったのが、周りに目が向くようになり、さらに多くのことを見知るきっかけになりました。しかしそれと同時に、周りと自分を比べて少し落ち込むことや、将来に対する漠然とした不安感のようなものを感じることも増えてきたように感じます。
今回の報告書は、大学2年目の生活について、良かったことだけでなく苦労したことも含めて、書いてみようと思います。
1. 学業
1年生時と比べて、学ぶ範囲が広くなり、格段に難易度も上がったように感じました。ただ統計力学や量子力学など、興味深い分野について学ぶことができました。苦労したこととしては、冬休暇中は思ったように復習が進まず、二学期の頭にあったCollection(休み明けのテスト)ではかなり悪い点数を取ってしまいました。去年のテストの結果が中途半端に良かったこともあり、正直なところ2年目を甘くみていたところに冷や水をかけられたような感じです。これはまずいと思い二学期以降は勉強に力を入れ、最終的に学年末の試験ではギリギリのところでFirst class相当(70%以上)の結果を得ることができましたが、もう少し余裕のある計画を立てるべきだったと後悔しています。
また、周りに目を向けると自分では追いつけないなと感じるほどに頭のいい人たちもいて、上には上がいるなということを痛感した一年でもありました。他人と比べるべきではないとわかっていつつも、テストの結果等で嫌でも意識してしまうことがあり、少し苦労しました。しかし、裏を返せば、むしろ自分の負けず嫌いな部分が刺激されることでもあり、心の持ちようでどうにでもなるような問題な気もします。
2. キャリア
4年間のコースももう中間点となったこともあり、卒業後の身の振り方をしっかりと考える必要が出てきました。物理学科としては、PhD等のアカデミア、ビジネスや金融、またはエンジニア職などが主なオプションとして挙げられますが、自分の興味や能力、住む場所や収入など、考えることも多く具体的に何を目指そうかは決まっていないのが現状です。ただ漠然と研究職に就きたいというような思いはあり、今後はどんなトピックを研究したいのかということを考えていきたいと思っています。幸い大学のキャリアサポートは手厚く、教授等にも気軽に相談することができるので、それらをうまく活用していきたいです。
3. 課外活動
課外活動の面では、充実した一年が送れたと思います。スポーツではサッカーやバドミントン、ジャパンソサエティの活動、それに加えてバンドなど、なかなか忙しくしていましたが、したいことをいろいろと両立するいい経験になったと思います。特にバンドはカレッジのバーや、パーティー、小さいホールなど、様々な場所でパフォーマンスをする機会に恵まれ、多くの人と交流を深めるいいきっかけにもなっていて、とても楽しい経験ができました。来年も引き続きスポーツや音楽活動に加えて、どんどん新しいことにもチャレンジしていきたいと思います。
こうして振り返ってみると、2年生はなかなかに密度の高い年だったなと感じます。4年目のイギリス生活で、うまくいった点や反省すべき点など、初めの頃に比べて具体的にわかるようになってきました。次の1年も、引き続き全力で挑戦していきたいと思います。また、ここまで大きくお世話になってきた財団や周りの人々にどのように恩返しできるかも考えていきたいと思います。