お知らせ

Iさん(Oxford University , Physics / Kingswood School出身 出身)

イギリスでの生活も早いもので三年目に突入し、秋から新しく大学生活が始まりました。オックスフォード大学のSt. John’s collegeで物理学を専攻していて、一学期目がちょうど終わったところです。パンデミックの影響ももうほとんどなく、最初のタームは新しいことに戸惑いながらも楽しむことができたと思います。今回はそんな大学生活を少し紹介したいと思います。

まず学習面に関してですが、オックスフォード大学では通常の講義に加えて、週に二回程度のtutorial という一対二程度の個別指導があります。講義は主に大きな講堂で行われ、事前にレクチャーノートを見て予習し、講義では導出や証明など、主にコンセプトの部分に関する説明がされます。講義中に練習問題等を解くようなことはほとんどなく、毎回のtutorialまでにproblem sheetの問題を解き、疑問点等を質問するという流れになっています。講義もproblem sheetもかなりレベルが高く、進みが早いのに加えて、週に11コマの講義と7時間の実験が週一であり、ターム中の忙しさがパブリックスクールとは比べ物にならないのですが、その分吸収できる知識の量も多く、成長を感じています。

講義等の内容は、一年目から物理と数学の専門的なトピックを扱っており、今年度の終わりにある試験では合計4つのメインのテストと1つの選択科目のテストがあります。また、毎学期の初めにCollectionsというカレッジ内での復習テストのようなものがあり、自分のレベルが確認できるようになっています。実験に関しては、主にいくつかの物理の公式を確認するような内容で、誤差の計算やMatlab、PythonやLeTeXを使ってのグラフ、レポートの作成など、将来リサーチを行う上で役に立つようなスキルを学ぶことができます。

大学生活に関しては、学生主導のさまざまな活動が行われており、僕は主にサッカーとバドミントをやっています。カレッジ間の試合や、ケンブリッジのシスターカレッジとの遠征試合など、かなり活発で、勉強から少し時間をおいて体を動かしたい時など楽しむことができます。幸運なことに、St Johns はかなり大きなカレッジで施設等も充実しており、ジムや音楽スタジオなど、趣味を楽しめる機会もかなりあり、充実した生活を送ることができます。

このような素晴らしい環境で学ぶ機会を与えてくださった財団に感謝し、これからもさらに努力して行きたいと思います。