お知らせ

Aさん(Durham University, Natural Sciences / Christ's Hospital出身)

あっという間に時間が過ぎ、新学期が始まりました。この大学生活四ヶ月で出会いそして経験の幅が何倍にも広がりました。今回のレポートでは、大学の授業、課外活動またクリスマス休暇中に働いた猿のレスキューセンターについてお伝え出来たらと思います。

1)コース内容

私が取っているNatural Scienceは自分自身でScienceを中心に人物科学の単元も組み合わせて自由にオリジナルのコース内容を学ぶことが出来ます。その中で私は現在、Biosciences (生物), Earth Science(地学), Geogtaphy(地理)を取っています。大学教授とはなかなか話せる機会がないだろうと思っていたのですが、どの教授も熱心に質問に答えて下さり生徒と大学の教授の壁の低さに驚きました。

Biosciences

各単元、週に2回の講座また月の2回の実験があります。実験では、DNAの最先端また繊細な研究室での実験から地元の自然保護区でカタツムリを採取したり、魚を観察したりと幅広いです。大学院生や教授からのサポートも充実していて、毎回新しい発見や調査のスキル習得を楽しんでいます。また、講座でも教授の方々はとても親切で、講義後に質問に行ったり、個人的に論文を持ち寄って議論を交わしたりなど興味を更に広げることができます。例えば私は遺伝子学の先生が日本人で同僚の教授がSussex大学で教えているからと私にその方を紹介して下さり、アカデミックなネットワークを徐々に広げることができています。

Geography

私は、地理の研究、調査スキルの習得に特化した単元を取っています。実践的な技術を学ぶことができ、地図作成のソフトウェアGISやインタビューをする時のスキルなど様々です。特に印象に残ったのは、ポルトガルでの1週間の地理的調査研修旅行でした。正月明けにイギリスを発ち、ポルトガルの首都リスボンの近くの街で研修を行いました。朝の9時から夕方の6時まで屋外でのデータ採取、夕食後には得たデータをどうやって分析しグラフや図にしていくかを学ぶなどかなり忙しくも内容の濃い1週間でした。ポルトガルの干潟での標高差測定から貯水池ダムの保水力調査、沼地での人力ボーリング調査また崖地での古代人が作った石器探しなど毎日が新しい経験でとても刺激的でした。この旅行を通してチームメイトやコースメイトと更に仲を深めることができ、今学期ではお互い助け合いながら課題に取り組んでいます。

Earth Sciences

このコースでは週に1回、3時間の講座で気候、火山、地震や地層について学んでいます。各講座は1時間の教授による講義、その後2時間少人数で協力しながら問題を解いていきます。実際に岩を観察したり、教授や大学院生がアドバイスをくれながら行うアクティブラーニングのおかげで更に理解を深めています。

2)課外活動&Social life

Sith Formの時から何倍にも広がった機会また出会いを課外活動を通して得ることができました。

現在、Conservation Society, Natral History Socieyで活動しています。自然公園でのVolunteer活動やバードウォッチング、Durham 周辺の生態系調査を行っています。同じ興味をもつ人と出会いお互いの経験や知識を交換できるSocietyは大学ならではだと実感しました。また大学の合気道クラブに入り、今まで合気道の経験は無かったのですが特訓のもと4級を取ることができました。イギリス人の中でも日本の武道(合気道、剣道、柔道)は人気でイギリス内での異なる道場での共に鍛練する仲間と出会う事ができました。こうして海外から日本を見て学ぶことで自国の文化も更に理解できればと思っています。

寮の中でも友達と世界遺産であるDurham大聖堂でのクリスマスサービスを受けたり、中国の新年を鍋を囲みながら祝ったり、パブや寮のバーで語り合ったりと今までのChrist’s Hospitalとはまた違ったイギリスでの生活を満喫しています。

最後にクリスマス休暇中で得た経験を共有できたらと思います。1ヶ月という休暇の中で自分の知見を広げたいとイギリスの南西のCornwallにあるサルのレスキューセンターに三週間住み込みで働きました。猿の敷地内で木をよじ登って掃除をしたり、餌作り、センターの為の仕事などを初めてFull-Time で働く事は大変でしたが少しずつ猿達を識別できたり彼らを理解できるようになり、成長ややりがいを実感しました。同じように短期で働く人や中には一年間インターンとして働く方々もいました。インターン生の中にはこの経験を生かしてインドで動物行動学の教授と研究をする人やアマゾンの野生動物保護施設で働く人などがおり、その人達と話していく中で私の将来について視野を広げられました。仕事以外でもバックグラウンドも年代も異なる人々と共に働き暮らし、チャリティーとしてクリスマスキャロルを歌い周ったり、みんなでクリスマスや新年のご馳走を作って祝ったりなど今までのクリスマスとは全く違う体験ができました。また、彼らの経験や話を通して様々な人生観に刺激を受けました。

学問に置いても生活面においても、より自由に多様な機会を見つけ挑戦できよいになりました。これからも常に視野を広く持ち、経験を積んでいきたいと思います。