8月のResult Dayから約1ヶ月後、9月上旬に待望の大学生活が始まりました。学生ビザが間に合わなかったため、最初の3週間は日本にいたままオンラインで授業を受け、その後渡英しました。
Fresher’s Week
新入生向けのオリエンテーションは規制の影響などもあり、ほとんどのイベントがオンラインで行われました。
教科別のイベントは時間割があり、教員による1年目全体の流れの説明や、School President(教科各の学生の代表)からの教科についての学生目線での説明もありました。Computer ScienceはDiscord等を使って上級生と少人数で話をしたり、実際の建物が2DモデルになったRPGゲーム風の空間を探検したりすることができ、St Andrewsにいなくても、実際の生活をイメージすることができました。EconomicsはTeamsで各教員が会議を開いて新入生が会議に自由に出入りできる時間があり、幸運なことに1年の講義と少人数授業を担当している先生と一対一で対話することができ、様々な質問を授業が始まる前にすることができました。
Society(サークル)のイベントは学生連合が主催で、オンラインで各Societyがブースを開き、そこに新入生が参加するという形でした。
また、Fresher’s Week中には多様性、環境保全などの必修講座もありました。
履修選択
St Andrewsでは1年目の講座が各20単位あり、前期後期それぞれ60単位を取ります。専攻科目ごとに必修の講座が各学期一つあり、それ以外は条件を満たす限り自由に選択することができます。私は専攻科目が2つあるため、前期はComputer Scienceの講座を二つとEconomicsを一つ、後期はComputer Science、Economics、Mathematicsから一つずつ選びました。
履修選択の際にはAdvisor of Studyが教員の中から選ばれ、2年目以降の講座を取ることに必要な条件なども加味して様々なアドバイスをしてくれます。私のAdvisor of StudyはComputer Scienceの先生ですが、LawとEconomicsの学位を持っていて、Computer ScienceとEconomics両方の知識がある人なので信頼して相談をすることができました。
授業全般
対面授業に関する現在のSt Andrewsでのルールが35人以下まで、となっているので、大人数の講義は全てオンラインです。私が取っている講座は全て週に一回Teamsでの質疑解答があり、他は録画配信でした。少人数のTutorialは対面で行われていますが、最初の数週間をオンラインで受講した後、定員に達していたため渡航後も対面に変更することができず、前期は全てオンラインで過ごしました。後期のTutorialは全て対面で受けられることになり、2月中旬に対面授業の人数を増やすか判断されるようです。
前期が12月中に終わるため、クリスマス休暇はしっかりと休息をとることができます。
Computer Science
1年目の必修の講座はObject-Orientated ProgrammingとProgramming with Dataで、前期にJavaの基本的なプログラミングを学び、後期にJavaを使ったデータ処理を学びます。
また前期に取ったComputer System FundamentalsはシェルスクリプトやVim、gitなどの使い方、Unix哲学を学び、かなり実践的で他のプログラミングの効率化にも役立つ知識を身につけることができました。
Economics
1年目の必修講座はMicroeconomicsとMacroeconomicsに分かれていて、経済学の基礎的な内容を学びます。A levelでEconomicsをとっていなくても履修できる講座のため、重複する内容もありますが、同じ結論でもアプローチが違うことがあり興味深かったです。
Mathematics
専攻はしていませんが、2年目のEconomicsの必修講座の履修条件を満たすために選択しました。内容はA levelのFurther Mathematicsのトピックを更に発展させたようなものです。
Society
Computing(STACS)、Women in Computer Science(WICS)とEconomicsに参加し、前期だけでも様々なイベントがありました。進路関係のイベントが多く、有名企業で働いている卒業生の講演や、企業主催のワークショップなどがありました。進路についてはまだあまり決めていませんが、進む分野によって3年目、4年目の学習の内容にも影響が出てくるため、今から少しでも情報収集をしようと思い、Societyのイベントに参加しています。
学生寮・生活
1年目はどの学生寮かではなく、学生寮のタイプで希望を出す形式なので、私はバスルーム・食事付きのタイプを選択しました。配置されたのはDavid Russell ApartmentsというSt Andrewsの中で一番大きい寮で、約50人が住める建物が30棟ほどあります。キッチンは5人での共用で、コインランドリーは外にあり、食堂やコピー機、バーなどが受付棟にあります。大学の中心からは徒歩25分ほど離れていますが、その距離には段々と慣れます。
St Andrewsの中心にはスーパーマーケット、衣料品店、飲食店などがあり、小規模ですが生活するには困りません。また、バスで近隣の都市に簡単に行くことができるので、DundeeやEdinburghに頻繁に行く人も多いです。
晴れた日には海沿いの道の景色が良く、歩行距離も生活する中で1万歩を簡単に達成できるので、勉強の合間に散歩でリフレッシュするのが習慣化してきました。ゴルフ発祥の地ということでゴルフコースも数個あり、散歩するときに見かけたことしかありませんが、学生割引もあるので暖かい時期に体験できたらいいなと思っています。
St Andrewsは学生の満足度が高いことでも知られていますが、実際に生活していてその意味がわかったように思います。メンタルヘルスや安全面でのサポートも充実していて、大学や学生連合の情報発信が頻繁に行われるので、安心して学習に集中できる環境が整っていると感じました。
入学してから今まで、私なりに大学生活を楽しみながら勉学に励むことができていると思います。これからも感謝の思いを胸に、St Andrewsでの機会を最大限に活用したいです。