お知らせ

Mさん(Lancaster University, Biochemistry / Christ's Hospital出身)

Lancasterでの大学生活も半分の月日が過ぎ、大学二年生としての生活がpre-Covidの時と同様に、face-to-faceを基本として経験できたことにこの上ない有難みを感じています。

特に昨年度と大きく違ったのがサークル活動です。
私は昨年度から引き続きLancaster University Dance Society(LUDanS)に所属していますが、昨年度はコロナの影響で全ての大会が執り行われず、オンラインレッスンのみでの活動だったため、やっと今年のLent termで初めて大学間対抗のDance Competitionに参加することができました。
想像以上の忙しさに驚くと共に毎日が充実過ぎる程にBiochemistryのmodule Lecture, Workshop, Labs更にはessayやLab report等のCourseworkと並行して振付のインプットやリハーサルにスケジュールがパンパンの二年目でした。
1タームで四つの大学、University of Edinburgh / University of Liverpool / University of York / Liverpool John Moores University(LJMU) へ大会出場メンバー全員を乗せたCoachで向かいました。最もハードスケジュールだったのがUniversity of Edinburghへの遠征です。朝4:30に大学を出発し9:00~19:00まで大会に参加した後さらに4時間近くのバスの道のりを経て大学の寮に到着したのは深夜0時過ぎでした。 どの大会でも平均的に5~8校ほどの大学がエントリーしており、Ballet, Jazz, Tap, Lyrical, Contemporary, Streetと複数のジャンルごとに審査員方の評価を基準にダンスのクオリティから表現力、振付、テクニック、衣装まで総合的に競います。すべてのジャンルでIntermediateとAdvancedに分かれており、新た踊りのスタイルに挑戦する機会も大いにあるため、来年度はBalletだけでなくLyricalやContemporaryにも参加してみたいと思っています。
もちろん遠征をして複数の大学と競うことができるのもこのダンス大会の醍醐味でありますが、LUDanSではなによりも学生たち自らが全てのダンスジャンルの振付や構成まで考え練っていることが大きな魅力です。その分時間と労力はかかりますが、メンバー全員がひとつひとつの踊りに対して並々ならぬ熱量を持って練習をして、大会に全力を注いでいます。このように大学での学業に並行して打ち込めるサークルに所属できて更にLancasterでの大学生活を満喫しています。

また自分の中の新たな取り組みとしてCancer Research UKでのチャリティー・ボランティア活動に意欲的に参加しています。

PrestonというLancasterからバスで約一時間ほどの街で行われたPreston Race for Life/Pretty Muddy raceでのイベント進行ボランティアではCancer Research UK主催のチャリティーランの会場設置や参加者の誘導・応援、安全確認などイベントを円滑に進めることに尽力しました。
このRace for Life/Pretty Muddy Raceはイギリス全土で通年行われており、通常のチャリティーランだけでなく、子供たちも楽しくチャリティーイベントに参加できるように泥水を張った大型ビニールプールを各ポイントに設置し、全身泥まみれになりながら水遊び(?)感覚でコースを回ってもらいます。
初めて参加した大型のチャリティーイベントでしたが、こんなにも多くの参加者がいること、そしてこのチャリティーランに臨んだ方々の参加動機にも心を打たれました。私が立っていたチェックポイントから見えた参加者たちのTシャツの背には癌と戦っている家族や友人たちのために走っていると強い意思表示が書かれていました。
二人に一人の割合で癌になりうる今、癌研究費を募るためのこのようなチャリティーイベントは社会にとって非常に重要なものだと感じさせられました。
また、同じくCancer Research UK関連のボランティア活動としてLancaster街中のチャリティーショップでも働いています。ここでは古着や古本、そのうちの多くはsecond handの寄付された商品を売って、売り上げを癌研究費に回しています。 仕事内容としては寄付された古着の仕分け、アイロンがけ、値札のタグ付け、棚卸からレジ打ちまで幅広く任されています。
大学の勉強のため週に1,2回だけと多くはシフトに入れませんが、それでもこれから多くの癌患者さんが有効な癌治療薬によって癌を克服できるように学問的にも社会的にも貢献していきたいと思っています。

また来年度のDissertation project はCIZ1というタンパク質の異常発現による癌との関連性について研究を進めていきます。既に試験を終えた直後からLiterature review、つまりは現時点で発表されている関連論文の分析と自らの研究の意義・将来的な可能性についてまとめたものを書き進めていました。夏休み前には下書き提出を終え、教授のフィードバックを踏まえたうえでMichaelmas termの二週目前後には本提出を控えています。

三年目も研究論文、通常のModule Lectures, Coursework、サークル活動、ボランティア活動と多忙な一年になりそうです。目まぐるしく過ぎてゆくだけの一年にならないように、自分のやりたいこととしっかりと向き合って一日一日丁寧に過ごしていきたいです。