私は、都立青山高校を卒業後、INTO Manchesterにて大学進学準備コースを修了し、2025年9月よりUniversity of Manchesterの BSc (Hons) Global Development(国際開発学)に進学します。
進学を目前に控え、いよいよ国際開発学を本格的に学ぶ日々が始まることに、期待と喜びを感じています。
このような進学の機会を得られたのは、Tazaki財団の皆様からいただいた支援と出会いのおかげです。
海外進学という選択肢を初めて意識するきっかけを与えて下さり、更に金銭的なご支援を賜りましたことに、心より感謝申し上げます。
Tazaki財団のプログラムを初めて知った時、夢にも思っていなかった海外大学進学の可能性に心動かされ、早く両親に相談しようと足早に帰宅した日のことを、今でも鮮明に覚えています。高校では海外進学が一般的ではなかったため、このプログラムについて言及しない担任もいたようで、紹介してくれた当時の担任に感謝しています。
語学研修生として参加したブリティッシュカウンシルでの初回授業では、周囲の優秀な生徒たちに圧倒され、イギリス英語がまるで呪文のように聞こえていた自分が語学研修生としてそこにいることが信じられないほどでした。語学研修生として参加したブリティッシュ・カウンシルでの初回授業では、周囲の優秀な生徒たちに圧倒され、更にイギリス英語はまるで呪文のように聞こえていました。そんな中、自分が語学研修生としてそこにいることが信じられないほどでした。その後も様々な偶然が重なり合い、自分が今イギリスにいることの意味を深く感じています。
残念ながら留学研修生には選ばれなかったものの、Tokyo Oxford Programme of Summer (TOPs)への参加は、私にとって大きな転機となりました。少人数制の参加型授業や活発なディスカッションは、日本の大学でイメージしていた大規模での講義とは大きく異なり、新鮮で非常に刺激的でした。この体験を通して、「海外で学ぶ」ことへの志を一層強くし、帰国後すぐに具体的な調査を始めました。
そうして出会ったのが、国際開発学です。
英国で発展してきたこの学問は、南半球諸国が直面する社会・経済・環境課題を中心に、南北半球の相互関係や、政治的・地理的背景とともに研究する分野です。
特に、ヨーロッパ最大級の国際開発学研究所を有し、70カ国以上の国籍を持つ学生が集うUniversity of Manchesterは、多様な視点と価値観が交差する場として、大きな可能性を感じました。TOPsで実際に体験したようなディスカッションや、プレゼンテーションを通じて、自分の考えを的確に伝え、貧困問題に無関心な人の心にも届くような発信力を身につけたいと考えています。
Tazaki財団での出会いは、学問だけにとどまりません。British CouncilやTOPs、イギリスでの交流会で出会った奨学生は、私に大きな刺激や安心感を与えてくれました。海外大学進学という未知の世界に踏み出せたのは、相談に乗ってくださった語学研修生の先輩方や、すでにイギリスにいる同期の存在があったからです。異なる分野でそれぞれの道を極めている姿には、今でも励ましをもらっています。
昨年度は、学部進学に向けたファウンデーションコースで、エッセイやプレゼンテーション、コースワークに重点を置いた学習に取り組みました。選択科目の自由はなかったものの、数学・発展数学・経済といった科目を通じて、イギリス式の学び方や評価方法に慣れることができました。また、国際色豊かなクラスでは、アラブ諸国や中国、韓国など多様な文化的背景を持つ仲間たちと学びを深め合い、国際的な視点を養う貴重な機会にもなりました。
この9月から、Tazaki財団をはじめとする多くの方々の支えのもと、最高の環境で国際開発学を学ぶことができます。専門性と多様性に富んだ学びの場で、誰よりも深く物事を考え、学んだ知識を社会に還元できるような力を身につけたいと思っています。改めて、Tazaki財団の皆様の温かいご支援に深く感謝申し上げます。