
出発まで残り一週間となりました。あの日、始業式を迎えた高校で、震える手で合格通知のメールを開いてから、もうすぐ4か月が経とうとしています。
ここでは、この4か月の間に私が感じてきたことについてお伝えできればと思います。
合格が決まるまで、今振り返れば、私の日常はかなり慌ただしいものでした。とにかく考えることが多く、常に何かに追われているような時間だったと思います。しかし、この4か月は自分でも驚くほど穏やかな気持ちで過ごしてきました。これまでの自分の人生や、日本で過ごしてきた日々を改めて見つめるには、十分すぎるほどの時間がありました。
そして、その中で気がついたことがあります。私は、なんて人との縁に恵まれてきたのだろう、ということです。留学することを友達に伝えたとき、『寂しい』と言ってくれたり、『応援してる』と背中を押してくれたりする友達がたくさんいました。その言葉が、想像していた以上に嬉しかったのを覚えています。家族とも、みんなで外食をしたり他愛もなくテレビを見たり猫と遊んだり、そんな一つ一つの時間を大切にして過ごしてきました。
単純に限りがあるからより大切に思うようになった、ということだけではないと思います。離れることを意識したからこそ、それまで当たり前だと思っていた人とのつながりが、どれほど自分を支えてくれていたのかに初めて気づけたのだと思います。
しかし、不思議と今は寂しさは感じていません。物理的な距離はできてしまいますが、人との縁まで無くなるわけではないと思っているからです。むしろ人とのつながりが私に安心感を与えてくれている存在です。とは言いつつ、出発直前になったらやっぱり寂しくて大泣きすると思います。
さて、今までの過ごし方はいわば「限りのある数字が減っていく」ようなものだったと思います。しかし、これからのイギリスの生活には、数えきれない人との出会いや無限の可能性が待っています。不安はありますが今は楽しみな気持ちでいっぱいです。日本で恵まれた人との縁の上に、イギリスで得たものを一つ一つ積み重ねていきたいと思います。
このような貴重な経験をさせていただけるのは、Tazaki財団の皆様のおかげです。本当に感謝しております。そして、私がTazaki財団の存在を知ることができたことも、振り返ってみれば一つのご縁だったのだと思います。
次にみなさんにお会いできるのは4ヶ月後の奨学生レポートです。ちょうどイギリスでの生活に少しずつ慣れてきた頃でしょうか。少し成長した私のレポートを楽しみに待っていてください。
それでは、行ってきます!