
渡英の日が目前に迫ってきました。数か月前まで夢見ていた英国留学がいよいよ現実になるということをいまだに実感できずにいます。夏季休業は、学校のプログラムでシンガポールの国際サミットに参加したり、友人や家族と日本での最後の時間を過ごしたりしているうちに、あっという間に終わりそうです。
私がTazaki財団に応募した理由は、英国で犯罪心理学を学びたいという夢があるからです。犯罪心理学の役割は刑事事件において犯罪者が犯行に至るまでの経緯を客観的に評価し、一人の人間の責任能力を問いたり、その後の社会復帰を助けたりすることです。私は人の人生と向き合い、複雑な心理を読み解くことで犯罪率の減少や犯罪者の更生に貢献するのが夢です。英国では犯罪心理学の研究も教育も充実していると知り、私は英国留学を志しました。
犯罪心理学を学びたいと話すと面接で何度か驚かれました。確かに少し珍しい進路なのかもしれません。私は昔から読書が大好きで特に一人のアメリカの作家の作品に惹かれてきました。その作品を通してforensic psychologyという学問、それを専門とするforensic psychologistという職業の存在を知りました。自然とそれに興味を持ち、次第に「将来、この分野を専門的に学びたい」と考えるようになりました。
また、高校1年生の春にOxfordに留学したことも、私の英国留学への思いを強くした一つのきっかけです。滞在中は、Oxford大学の学生や卒業生がメンターとして指導してくださり、大変刺激になりました。同時に、英国の大学で学ぶ学生たちの姿や大学全体の雰囲気に惹かれました。「もしいつかここで学べたら夢みたいだね。」と一緒に留学に行った友人と話したことを今でも覚えています。
これから入学するFettes Collegeでは、恵まれた環境を生かし、学業はもちろん、スポーツや芸術活動など、さまざまなことに積極的に挑戦したいと思っています。新しい環境で多くの人と出会い、さまざまな価値観に触れながら、自分自身を最大限に成長させていきたいです。
最後になりますが、これまで私を支えてくださった友人、家族、筑波大学附属属高校の先生方、そしてこのような素晴らしい機会を与えてくださった田崎理事長をはじめとするTazaki財団の皆様に、心より感謝申し上げます。
皆様からいただいたこの機会を決して無駄にすることなく、英国で多くのことを学び、経験し、成長してまいります。そしていつの日か、自分がいただいた支援を今度は誰かの未来につなげられることを目指します。
本当にありがとうございました。