お知らせ

Yさん(女生徒) 私立鷗友学園女子高等学校出身

渡英してからちょうど一年が経ちました。一年前、日本を飛び立った時は、これから行ったこともない場所で生活し、これまで17年間住んでいた日本に二年間も帰ることができないということが、なかなか現実のこととして感じられませんでした。Edinburghに降り立つ直前、飛行機の窓から町の夜景を眺めながら、「これからここで二年間過ごすんだ」と、とても不思議な気持ちになっていたことを今でも覚えています。それが今では、Edinburghは私にとって第二の故郷のような場所になり、Edinburghに帰ってくると安心するほど、この街での生活が自分にとって当たり前のものになりました。

そして、Lower Sixが終わってしまったことも、まだ信じられないような気持ちです。Fettesで過ごせる時間が残り一年しかないと思うと、今から寂しく感じます。それほどまでに、この一年間は私にとってかけがえのない一年でした。これ以上ないほど素晴らしいイギリスでの最初の一年を過ごすことができたと思っています。

春タームは、A-levelのMock Examがあり、これまで以上に勉強に力を入れたタームでした。努力した甲斐もあり、すべての教科で自分が満足できる成績をいただくことができました。また、5月にはCanSat National Finalsに参加しました。Presentationの多くの部分を担当し、審査員の方々の前で発表をしたり、専門家の方々からの質問に答えたりしたことは、自分の考えていることを英語で伝えることへの大きな自信につながりました。特に印象に残っているのは、CanSatで取得したデータの分析です。十分なデータを取得することができなかったため、限られたデータから、発表の準備を一晩で行わなければならなくなりました。ほとんど手探りの状態でしたが、これまでPhysicsやMathsの授業で学んできたことを一つひとつ結びつけながら、自分で分析方法を考え、最初から最後まで分析を行いました。学校で学んでいた知識が、実際のデータを扱う場面でどのように使えるのかを実感することができ、とても楽しい経験でした。さらに、後になってNASAのプロジェクトでも、私が行ったものと全く同じ分析手法が使われていたことを知り、とても驚きました。これまで「問題を解くため」に学んできた数学や物理が、実際の科学研究とつながっていることを実感できた、特に印象に残る経験となりました。

また、学校外で通っているバレエ教室の発表会にも出演しました。小さな発表会ではありましたが、役をいただき、観客の前で踊ることができました。舞台に立つということは、見に来てくださった方に「来てよかった」と思っていただけるような踊りをしなければならないという責任を感じる一方で、踊っている自分自身も舞台から大きなエネルギーをもらっていることに気づきました。改めて、舞台の上で踊っている瞬間が、自分にとって一番幸せな時間なのだと実感しました。どんなに忙しかったり、少し気持ちが落ち込んでいたりしても、バレエをすると気持ちが軽くなり、自然と切り替えることができます。これから受験の年になっても、勉強と両立しながら、バレエを続けていきたいと思っています。

そして、Lower Sixを終えるにあたって、特に書き残しておきたいのが、私が一年間過ごしたArnistonについてです。Fettesでは、Upper Sixになると最高学年の生徒が全員同じHouseに移動するため、Lower Sixの終わりとともにArnistonを離れることになります。去年の9月、初めてArnistonに入った時は、アジア人がほとんどおらず、多くの生徒がThird Formの頃から一緒に過ごしている環境だったため、「別のHouseだったら、もう少し馴染みやすかったのかな」と考えたこともありました。しかし、一年間過ごすうちに、Arnistonがどれだけ素敵なHouseなのかを少しずつ実感するようになりました。Arnistonには、誰かが困っていれば自然に助け合い、互いのことを認め合う、とても温かい雰囲気がありました。一人の部屋に学年全員で集まり、夜遅くまで歌を歌い続ける時間は、私のお気に入りの思い出の一つです。Arnistonで過ごす最後の夜には、Houseparentの提案で寮のみんなで深夜に校庭に出て、恒例のRaveをしました。ほかのHouseの先生方に見つかって怒られながら、芝生の上を裸足で走り回ったことも、一生忘れない思い出になりそうです。私たちのHouseparentは、50人以上いる生徒一人ひとりのことをよく見て、いつも私たちの味方でいてくださいました。それだけでなく、Raveを誰よりも楽しんだり、TikTokにも出たがったりと、生徒と同じ目線で一緒に楽しんでくださる方でした。そんなHouseparentだったからこそ、全員から愛されていたのだと思います。来年はHouseparent、Assistant Houseparent、Matronが全員変わるため、これまでのArnistonとはきっと全く違うHouseになるのだと思います。そう考えると、私が過ごした一年間のArnistonが、まるで夢だったように感じられます。Third FormからArnistonで過ごしてきた人たちが羨ましくて仕方がないほど、幸せな一年間でした。そして、最後の一年を一緒に過ごすことができて、本当に良かったと思っています。

夏休みには、Cambridgeで行われたReach Cambridge Summer SchoolのPhysics and Astronomyのコースに参加しました。参加者はとても国際的で、普段、イギリス人の多いFettesで生活している私にとって、さまざまな国から来た人たちが国籍や文化の違いを越えて仲良くなっていく様子はとても新鮮でした。それぞれ違う国から来ていて、アクセントも異なり、英語が第一言語ではない人も多かったからか、国籍の違いをあまり意識せず、こんなにも気軽に英語で話すことができたことに驚きました。このようにsummer schoolでは多くの国籍や背景を持つ人たちと出会い、さまざまな考え方に触れることで、視野も広がりました。一方で、さまざまな国の人が集まる環境とはまた違った、イギリス人の中で実際に生活をするFettesでの経験も、私にとっては二度とできないような特別なものなのだと改めて感じました。

9月にFettesに帰ることがとても楽しみです。Upper Sixとなり受験の年でもあるため、気を引き締めて勉強に取り組みながら、バレエやピアノなど自分の好きなことも大切にし、最後のFettesでの一年を悔いのないものにしたいと思います。

改めて、これまで一年間、私のイギリスでの生活を支えてくださったTazaki財団の皆様に、心より感謝申し上げます。この素晴らしい環境で学び、さまざまなことに挑戦できていることを当たり前だと思わず、一日一日を大切に過ごしていきたいと思います。

今後ともどうぞよろしくお願いいたします。