半年前には、この留学生レポートを書く日が来るなんて想像もできず、渡英まで一週間を切った今でも実感が湧いていませんが、このレポートでは、私の留学に至るまでの経緯や気持ちを書こうと思います。
私が留学に興味を持ったきっかけは、同じボランティア団体で活動していた先輩の姿に憧れたことです。その先輩は、留学を通して自分の意見をしっかり持ち、多様な視点で物事を考えられるようになっていく姿がとても印象的でした。オンラインで一緒に活動をする中で、その変化を間近で見ることができ、自分もそうなりたいと思うようになりました。
実際に、昨年アメリカのボーディングスクールの短期留学を経験して、とても楽しめ、これからも世界中の人々と交流していきたいという思いが強くなりました。さらに、私はこれまで、勉強だけでなくバレエやボランティア活動など、多方面に取り組んできました。イギリスの学校では、学問だけでなく芸術、スポーツ、ボランティア活動にも力を入れている点が、自分の経験と重なる部分が多く、大きな魅力を感じました。
これまでは、イギリスで生活するという実感があまり湧いていなかったのですが、先日、Fettes Collegeの卒業生である財団の5期生の方からお話を伺う機会がありました。その方が「Fettesでの2年間は、今までの人生で一番楽しかった」と話していたのを聞き、私も早くそのような環境に身を置き、自分にとって意味のある2年間を過ごせるよう努力したいと、強く思うようになりました。
また、British Councilでの留学準備講座や、オンラインで受講していたA Levelの授業もとても充実していて、特に英語で学ぶ数学、化学、物理がとても面白く感じられています。日本ではどうしてもテストのための勉強になってしまいがちでしたが、昨年の留学中に受けた化学の授業や、今回のA Levelの授業では、テストのためではなく、自分の興味を自由に深められる感覚があり、学ぶことが本当に楽しいと感じています。この経験から、イギリスでの学びに対する期待がますます高まっています。
もちろん、英語での生活や寮生活に不安が無いわけではありません。しかし、物事は心の持ちようで変わると思うので、自分の可能性を信じながら、前向きに挑戦し続けたいと思っています。スポーツや楽器、イベントなどにも、失敗を恐れずに、さまざまなことに積極的に取り組んでいきたいです。
最後に、このような素晴らしいチャンスをいただけたことに、心から感謝しています。Tazaki財団の皆さま、本当にありがとうございます。
この留学を通じて自分自身をさらに成長させ、将来は物理や環境問題といった自分の好きな分野を通じて、社会に貢献できる人になれるよう、努力を重ねてまいります。