
Lent Term は驚くほど早く過ぎ、気づけばもうレポートを書く時期になっていました。ホストファミリーの家で、珍しく続いている晴れの日を楽しんでいます。家の周りを歩くと、花や動物、虫たちに囲まれ、自分が花粉症であることすら忘れてしまうほど自然の中で深呼吸しています。
学業面では、生徒が積極的に質問し、議論に参加する授業スタイルに慣れてきました。授業内容を理解できないかもしれないという不安は薄れ、授業中に手を挙げることも自然になりました。一方で、試験問題への対応という新しい壁に直面しています。内容は理解しているのに、採点基準に合わせて知識を使いこなすことが難しく、それぞれの問題で数点ずつ落としてしまい、悔しい思いをしました。イースター休暇では、過去問を多く解いて、弱点を克服したいと思っています。
友人関係も、このタームで大きく変わりました。最初は顔見知り程度だった同級生らが、毎日時間を過ごすうちに、家族のような存在になりました。ふざけ合ったり、悩みを打ち明けたり、励まし合ったりできる関係に育ったことは、私にとって何よりの心の支えです。
授業外では、テニスとスカッシュの要素を組み合わせたラケットスポーツのパデルや自然の地形を走るクロスカントリーなど、これまで経験したことがなかった活動に挑戦しました。週末には消火活動・浸水対処活動や行進・応急手当てといったイベントにも参加し、身体も心もフルに使う時間が続きました。
特に印象に残っているのは一週間のキャンプです。ボランティア・スキル習得・運動・冒険活動などに取り組むDuke of Edinburgh’s Awardと似たような活動を行いました。大きな荷物を背負い、暑い日差しの下で道のない丘陵を歩き続けた一日は、ゴールが遠く感じました。それでも、野うさぎが突然低木から飛び出してくるような自然の中で、自分の限界を超える経験ができたことは一生記憶に残る思い出になりそうです。
ただ、このタームは、新しいことへの挑戦と、現時点で持っているものを大切にすることのバランスに悩んだ時期でもありました。時間が空いていれば、なんでも挑戦してみたいことをスケジュールに追加できると思っていましたが、実際にはどの活動も集中力やエネルギーを必要とし、時間だけではなく、メンタル面の余白がいかに大切かを痛感しました。そこで、スケジュールを見直し、将来の夢につながりそうなことを優先することにしました。今タームだけで区切る活動も決めました。「選ばない勇気」を持つことは、私にとって大きな学びでした。
音楽の面では、イギリスに来てから始めた歌の個人レッスンを続け、合唱活動に参加しています。来学期には歌の試験を受ける予定です。毎週の Compline では、数人の生徒と先生方とともに初見の曲を練習し、そのまま演奏します。緊張で脇腹と表情筋が硬直し、うまく声を前に出せない瞬間もありますが、短時間でベストパフォーマンスを披露できるようにトライする感覚が心地よく、少しずつ自信につながっています。
継続して取り組むことによる成長は音楽に限らず、クロスカントリーにも表れていると思っています。8カ月続けたことで、以前より余裕を持って走れるようになり、体力が確実についてきたことを実感しています。
前回のレポートで国内最大規模の模擬国連に挑戦したいと書きましたが、当時流行していた感染症の影響で大会が取りやめになってしまいました。しかし、そのために重ねてきた準備は、次のタームで発揮したいと考えています。
これからも、今まで続けてきた歌やクロスカントリー、模擬国連といった活動を大切にしながら、新しい挑戦にも前向きでいたいと思います。そして、学業とのバランスをより良く保てるよう、自分のペースを大切にしながら進んでいきたいです。
末尾となりましたが、日々支えてくださった財団の皆様に心より感謝申し上げます。これからも、自分らしく挑戦を続けていけるよう努めてまいりますので、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。