
スコットランドに来てからはや4カ月が経ちました。一桁台の気温にも見慣れましたが、ビュービュー吹きさらす風にはまだまだ慣れません。これからの冬本番に向けて、次タームも気を引き締めていこうと思います。
この4カ月は、新しいことや初めてのことばかりで、大変だけれども刺戟的な、実りのある日々でした。自分なりに日々気づいたことや考えたことをいくつかの項目に分けてまとめていこうと思います。
1.助け合いの精神について
留学して4カ月で最も驚いたことは、「助け合いの精神」です。Fettes Collegeではお互い助け合うことがほとんど当たり前のように感じられます。
例えば、渡英して間もないころ、英語での会話になかなかついていくことができませんでした。そんなときに、ある生徒が自分に「僕もはじめはわからなかったけど、すぐに話せるようになったから安心して」と声をかけてくれた上に、周囲に「彼は英語が第二言語だから、もう少しゆっくり話してあげて」と伝えてくれました。他の友達も自分の拙い英語にも常に耳を傾けてくれ、スラングを教えてくれたおかげで、会話に参加することができるようになりました。
また、こちらで始めたギターを買いに行った際には、友人の一人が「一緒に行こうか」と提案してくれただけでなく、その後にギターケースまで貸してくれたり、演奏の仕方を教えてくれたりしました。
ほかにも、母からの荷物が一向に届かず困っていたときには、別の友達が「親が詳しいから聞いてみようか」と親身になって助けてくれました。
この4カ月間、様々なトラブルがありましたが、その都度周囲の人々に支えていただき、人の温かさを感じる日々でした。
2.学業について
A levelでは、Maths, Further Maths, Physics, Chemistry, EPQ (Extended Project Qualification) を履修しています。
学業面で一番大変だったことは、日本とイギリスの学習内容の違いです。授業や課題に追われる日本での学習とは一転して、イギリスでは、一日に平均して数コマ程度の空コマがあり課題がほとんどなく、自由な時間がたくさん与えられています。渡英してから初めの二カ月ほどは、この差に非常に当惑し、学力が低下してしまうのではないかと不安になってしまうことがありました。
しかし、しばらくして、この自由な時間を生かして、多くの生徒たちは、授業の枠を超えた自分たちの興味関心による自発的な活動をしていることに気が付きました。3Dプリンターを用いた制作活動に勤しむ子もいれば、音楽・芸術活動に専念している子、CCFという学生将校養成プログラムに励む子など、その活動は多岐にわたります。
もちろん日本とイギリスの教育にも一長一短があるとは思いますが、イギリスでの教育では、「この自由な時間をいかに自分なりに使うか」が非常に重視されていると思います。自由時間の使い方を生徒に一任することによって、生徒自身の自立性を促し、大学以降での学習に多大な影響を与えているのだと思います。実際、日本にいたころよりも、夢や自分の好きなことを突き詰めている生徒が非常に多く感じています。
そして、学校全体でも、Societyをはじめとした課外活動をサポートする環境が整っており、このopportunityの多さは、パブリックスクールの強みの一つであると思います。
現在、私はこの自由時間に、STEM系のSocietyの活動や、数学・物理オリンピックの対策、ギターの練習、興味分野の素粒子物理学の勉強を主にしています。素粒子物理学に関しては、日本にいたころから行っていた探究活動に加え、先生からクリスマスプレゼント(?) として貸していただいた本三冊を読み進めています。
自分の興味に基づいた学習や課外活動は、やりがいがあり、非常に楽しんで進めています。
3.最後に
Fettes Collegeに来てから4カ月、素晴らしい先生や友達にも恵まれ、自分の好きなことに専念できる充実した濃密な毎日を過ごしています。
この素晴らしい環境での生活も、日々サポートしてくださるTazaki財団の皆様のおかげです。この場をお借りして、心より感謝申し上げます。
来学期も与えられたこの貴重な機会を最大限に生かし、しっかりと自分のものにできるよう精進して参ります。