
2月のサマセットは記録的な雨天・曇天に見舞われましたが、3月に入ると一転して晴天も増え、春らしさが感じられるようになりました。先日、ホームステイ先のご家族がブルーベルの花畑に連れて行ってくださいました。また別の日には、コッツウォルズを縦断する蒸気機関車に乗せていただき、美しい田園風景や歴史的な街並みに感動しました。ホストファミリーの皆さまには、ここまで良くしていただいてよいのだろうかと戸惑うほど温かく迎え入れていただき、現地の文化や日常生活に自然な形で溶け込める環境をいただいていることに、深く感謝しております。
学校生活では、寮の友達とさらに仲良くなってきて毎日が楽しいです。夜にしゃべり始めると夢中になって入眠時間が遅くなるので、特に六月の模試の前は自制したいと思います。泊りに行ったり食事にいく友達もできて、楽しく過ごしています。一方で、Year 13の先輩方がご卒業されるのはとても寂しいです。九月から本当によくして下さっている田崎の先輩方はもちろん、他のyear13もボーディングで一緒に暮らしたり、Gamesやクラブで顔を合わせていると、初対面から一年経ってないことを思い出して驚くほど仲良くなりました。
三月にはBISMUN(Bath International Model United Nation)にScience and technology CommitteeのChairとして参加しました。Chairなので、自ら交渉したりスピーチするというよりは、裏方で取りあげる決議案を選んだり、論理性・正確性のジャッジを行うのが主な仕事だったのですが、中立を保つ立場ならではのやりがいがありました。同月にはIdentity dayもあり、私は浴衣を着ました。三月とはいえ肌寒い気候でしたが、友人の様々な伝統衣装を見ることができて興味深かったです。
また、進路面では、これまで物理学科を志望していましたが、現在は航空宇宙学科を志望しています。物理学科を志望していた背景には、物理学の中で研究したい分野が複数あったため、現時点では幅広い分野を学び、専門を絞るべきではないという考えがありました。しかし、留学を通じて自分が真に取り組みたい研究領域は、純粋な基礎研究よりも応用・実装の段階、特に宇宙工学でこそ実現できるという思いが強まり、それであれば回り道をせず、航空宇宙工学の分野に集中して取り組むほうがよいのではないかと考えるに至りました。宇宙工学は私が物理学の魅力に気づいた原点でもあり、今回の決断は自然な帰結であると感じています。
パブリックスクールで過ごす2年間という時間があるからこそ、自身の進路をこれほどじっくりと見つめ直し、いろいろな人々と関わることができていると思うと、改めてその環境の有り難さを実感しております。田崎様を初めとする財団の皆さま、家族、周囲の人々への感謝を忘れず、Kingswoodでの時間を一層大切にしていきたいと思います。