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Sさん(男生徒) 国立筑波大学附属駒場高等学校

今タームは大学の選考に関する物事は多かった一方で、忙しさというのはあまり感じず、あまり変わり映えのない日常が続いたように感じる。印象的だった物事の一つとして、 Remembrance Day について書こうと思う。

Remembrance Day は第一次世界大戦が終戦した 11 月 11 日を記念日としたもので、イギリスにおいてはそれ以降すべての戦争における戦没者を追悼する日である。街では軍楽隊らによるパレードがあり、多くの市民がポピーを洋服につけて慰霊の意を示す。

Kingswood においてもその日は 1 限が式典に割り当てられており、全校生徒が参加し、過去の学生や卒業生の戦死者を追悼する。今年改めて思わされたのは、相当な数の関係者が戦死しているということだ。式典では、 Year 13 の生徒全員と幾人かの Year 12 の生徒が、それぞれに戦没した軍人の名前の書かれた小さな十字架を持ち、地面に突いて大きな十字架を作る。大体一学年が 150 人と少しだから、つまり 200 人弱ということになる。そのうち半分以上は第一次世界大戦における戦死者で、残りの大半が第二次世界大戦、また朝鮮戦争や湾岸戦争、アフガニスタンといった単語も聞こえた。

日本での第一次世界大戦は、イギリスないし欧州におけるそれと取り扱われ方が大きく異なると思う。日本において第一次世界大戦はほとんど欧州の出来事であり、太平洋戦争の存在感が非常に大きい。一方で、少なくともイギリスにおいては、第一次世界大戦の方がその凄惨さが強調されているように感じる。もちろん、戦死者数を単純比較してみても大きく異なり、データによるが第一次世界大戦のイギリスの戦傷者は 80 万人、先の大戦のおよそ 2 倍だった。しかしそれ以上に、ナチスドイツへの抵抗という大義があった第二次世界大戦に対して、止められなかった連鎖の結果としての悲劇的な戦争、その中でも国のために戦い、犠牲になった戦死者... という受け止め方がされている、と思うところがあった。

大学については、元から考えていた Maths & CS ではなく Maths の学部に出願することにした。おそらく、自分の興味とそれに関連する進路であれば、 Maths でも Maths & CS でも一長一短でどちらにしても後悔することはなかったと思う。これからまだ試験まで若干の時間があるので、分野を問わず本を読むなどして知見を広げていきたい。