Tazaki 財団に応募することを考えたとき、先輩のレポートをひたすら眺めたことが、今となっては懐かしいです。いざ書く側となってみると、どんなスタンスで書けばいいのか、少し難しいものがあります。しばらくは、報告書としての体を残しつつ、読んでいて面白い新聞のコラムのようなものも目指して、書いてみようと思います。
4 月からは、準備に追われていました。(こう書くと、追われていたのは私達だと両親に突っ込まれそうです。実際ほぼそうです。応募しようと思っている人は安心してください!)
留学の手続きは非常に複雑なのですが、財団スタッフの方々に手取り足取りサポートしていただいています。また Kingswood に先輩が 4 人もいて筑駒の先輩もいることが、本当に心強いです。自分は英語力もメンタルもあまり強くない方なので、これくらいあってなんとか生きていけるくらいかもしれません。財団という枠組みに本当に感謝するとともに、個人で留学をしている方や黎明期の 1, 2 期生はとてつもない苦労をされてきたのだな、と尊敬の念が湧いているところです。
どうして留学を志し Tazaki 財団に応募したのか、振り返ってみました。コンピューティングが社会で重要な役割を占めていること。自分が機械学習を含むアルゴリズム研究に携わりたいこと。イギリスの大学に進学したいと思ったこと。志望理由書には、これらについて書きました。しかし、もっと根本にあるもの、財団のポスターを見てふと興味を持った理由は、あまり思い出せません。もともと自分はあまり海外志向が強くなく、英語も苦手としていました。(中学 2, 3 年の頃の Twitter の投稿を見ると、結構英語に対する愚痴がありました笑) おそらく、その頃の自分であれば、ポスターを一瞥して終わっていたと思います。
一つ心当たりがあることとして、 3 年間学校に通ってある意味で慣れ、残りの高校生活もおおよそ想像できるようになったことで、なにか物足りないな、と感じていたのかもしれないです。先生に相談したのも、ある意味決心がついた文化祭の後片付け日でした。去年はクラスデコの責任者をしていたのですが、あの頃は一日一日が本当に濃くて、ある意味満足しすぎたのでしょうか。来年や再来年、これ以上に濃くて楽しい日々というのはなくて、せいぜい同じくらいなのかなあ、という思いがありました。(とはいえ、今でも心残りはあります。) Tazaki 財団に応募することを決めたとき、これからあと 2 年同じように楽しく行事をしてそれから大学受験をしてという生活よりも、なにか刺激的なことをしたい、という気持ちが心の奥底にあったような気がします。
こう振り返ってみると、全ての理由が、もちろん本心ではあるのですが、まるで後付けだったかのようで嫌な気持ちになります。ただ後悔はしていませんし、今もう一度やり直せたとしても絶対に同じ道を選びます。これからまず 2 年間、できること全てに挑戦していく気概を持って生きていきます。帰ってきたとき、やはりこの選択をしてよかったな、と思えることを願います。
次は、科目選択と入学してからあったことについて、色々と書けたらいいなと思っています。
これから応募する人へ:
大体のことは過去の先輩が書いているので、それらを読んでもらえばあまり書くことはないのですが、自分からも少し応募してからについて書いてみようと思います。
まず、英語力についてあまり心配しないでほしいです。説明会で IELTS スコアについて言われるのですが、これはそこまで高くなくて簡単です。正直、レッスンは自分だけが英語でおいていかれることを覚悟していたのですが、英語ペラペラな人が大多数というわけでもなかったです。(流石に下のクラスでしたが。。。) 選考にもあまり関係ないと思います。
面接で何を見ていたのかはよくわかっていませんが、とにかく応募理由だけ覚えてリラックスすることです。自分と知っている範囲では 3 回の面接はどれも和やかに進むはずです。冷静に考えて、自分が何を思っているのかを言葉でできる限り表現しましょう。成績もあまり関係ないような気がしますが、応募のタイミングなら間に合うので 2, 3 学期で頑張って出しましょう笑。(自分は最後少し下げました。)