英国への出発までもう残り数日。振り返ってみると、英国留学を控えたこの夏は、私にとってかけが
えのない思い出に溢れる夏になりました。
この夏は、文化祭実行委員の仕事、部活動のキャプテンとしての仕事に全力で取り組むとともに、友
達との時間も全力で楽しむ、そんな「全力」が詰まった夏になりました。日本での残りの時間を楽しむ
ことに精を出すなか、これからの私の人生の旅への期待で胸がいっぱいです。
渡英後、私は多くのことに触れ、学び、経験し、英国で過ごす時間一瞬一瞬を楽しむことを大切にし
たいと思います。きっと英国での充実した時間はあっという間に過ぎてしまうから。そして出会いは一
期一会であることを忘れずに、これから出会う仲間たちとともに英国で自分を最大限に磨きたいと思
います。
英国での生活において特に私が楽しみにしていることは日本の学校では経験できない学校内でのイ
ベントや、興味分野である政治経済の授業、そしてさまざまなスポーツに関わることです。ネットボー
ルやクロスカンリー、ホッケーなど、新しいスポーツにも果敢に挑戦したいと思っています。スポーツ
は人と人とを繋ぐ力を持っています。長年取り組んできた水泳、サッカー等を通して私はこれまで多く
の友情、悔しさ、感動を得、自分の成長へと繋げてきました。自分の人生に大きな影響を与えたス
ポーツにこれからも関わっていきたいと強く思っています。
英国での生活はきっととても充実した日々になるでしょう。しかし同時に困難に直面することもあるか
もしれません。そんな時、私はいつもある言葉を思い出します。「危機や難局というのは、乗り越える
ためにある。何でも見てやろう、何でもしてやろう、そのことで、自分の視野は広がる。」これは緒方
貞子さんの言葉です。私はこの言葉に常に勇気づけられてきました。
困難に直面した時にそこでどれだけ踏ん張れるか、その困難を乗り越える精神力を備えているか、
が勝負になると思います。そこで諦めれば私は自分の中にある選択肢を一つ自ら消すこととなる。け
れど、そこで踏ん張れば私には新たな道が開ける、より多くの選択肢を切り開くことができるのです。
「最後までやり抜いたものが勝つ」これは私が今まで様々な経験をしてきて学んだことです。
緒方貞子さんの言葉にこれまでも励まされてきたように、英国でも何事にも精一杯取り組むことをモッ
トーとし、自分の夢を追いかけつつ、一生に一度の英国生活を思いっきり楽しみたいとおもいます。
そして、英国での経験を最大限に活かし、将来は現代の国際問題の解決に尽力したいと考えており
ます。
最後に、田崎様、そして財団の皆様のご支援に深く感謝申し上げます。手厚いサポートをしてくだ
さっているTazaki財団への感謝の気持ちを忘れず、帰国した時に良い報告ができるように精一杯努
力してまいります。また、私にこの選択肢を紹介してくださった日比谷高校のT先生、私の選択を応
援してサポートしてくれた両親や日比谷の友人に心から感謝を申し上げます。
英国での生活、全力で楽しんできます!