お知らせ

Nさん(男生徒) 私立聖光学院高等学校

早くも冬至が過ぎ、日が少しずつ長くなっていくのを感じながら、この冬休みを静かに過ごしています。今年の冬は、昨年と比べて気温が高く、雪もほとんど降らなかったため、例年よりも過ごしやすい冬だったと感じています。学期中の忙しさが一段落し、ようやく気持ちにも余裕が生まれましたが、次の目標であるA-levelの本試験に向けて、少しずつ緊張感も高まってきました。気持ちを切り替えながら、この冬休みを、次の学期への準備期間として大切に過ごしたいと考えています。
今学期は留学2年目となり、学校生活にも慣れて親しみを感じる一方で、新しい寮(Craigleith)へ移動し、UCASをはじめとする大学受験準備に本格的に取り組んだので、新鮮さも感じた学期でした。今学期は前年の幅広く参加していたSocietyや音楽、clubなどからやりたいものを絞り、多くの時間を大学受験とバスケットボールに費やしていました。
Craigleithでは男女共に学年全体が一つの寮に集まるので、Lower 6thでは交流のなかった他の生徒とふと話すような機会が増えました。また、学年全体としてもLower 6thから入学した編入生と下級学年から内部進学してきた生徒の距離が縮まり、交友関係が徐々に広がるのを感じ嬉しく感じています。
また、バスケットボールではスコットランド内のリーグ戦が始まり、試合や日々の練習に参加していました。大学出願に向けた準備などで精神的なプレッシャーを感じる場面も多かったため、定期的に体を動かす機会があったことは、気分転換として非常に良かったです。今年は同学年のメンバーに恵まれ、今のところリーグ戦では無敗を維持しています。昨年は決勝で惜しくも敗れ、準優勝に終わりました。その悔しさもあり、今年は同期を中心にチーム全体の士気が高く、バスケットボールにとことん打ち込む楽しさを感じています。
ここからは、イギリス大学の受験について少し書きたいと思います。
まずイギリスの受験制度についてですが、日本の友人にも聞かれることが多く、その度に受験制度の違いを説明をするのに苦労していましたが、日本の受験制度に親しみがある人には「共通テストが後にあるような仕組み」と例えると、理解してもらいやすいことに気づきました。イギリスでは、大学によるパーソナルステートメント、Predicted Gradeやインタビューを元にした選考(日本でいう二次試験)があり、大学からA-levelの成績条件が提示されたOfferを受け取った後に、A-levelの本試験(いわば共通テストに相当する試験)を受験します。
イギリスの受験において、重要なのは自分の大学で専攻したい科目に対する興味と熱意です。トップの大学であればあるほど、GCSEやA-levelの成績、Admission Testは高水準で拮抗していて、それだけで差別化をするのはもはや無理と言っていいほど困難になります。そのため、パーソナルステートメント、インタビューがあればインタビューで差別化をすることでOfferがもらえます。ここでは、これまで自分の専攻科目にどれだけ熱意を持って取り組んできたかや学問に向き合う姿勢そのものが評価されます。
これが大学受験において、日本とイギリスが大きく異なる点です。日本では大学受験に向けて、地盤固めのように広い範囲の膨大な学習内容を深く掘り下げて勉強し、その結果、日本の高校教育水準は世界トップクラスであると評価されています。一方イギリスでは、扱う内容は日本と比べて量的には少ないものの、将来その分野を専攻することを前提とした内容が中心になります。そのため、パーソナルステートメントやインタビューでは、自分はその科目のどこに関心を持ち、どのような探究や活動を行ってきたのか、さらに未知の問題に直面した際にどれだけ柔軟に思考できるかといった、高校教育の枠を超えた水準が求められます。なので、イギリスでは早い段階から主体性を持って学問と向き合うこと、そして自立して学びを深めていく姿勢が強く求められていると感じました。私自身、専攻している経済の中で発展経済や市場構造に関心を持ち、重点的に学んできました。そしてこれからも、関心を持っている分野や、これからの世界において重要性が高まる分野について、さらに深く研究していきたいと考えています。

こうしたとても貴重な経験ができるのはTazaki財団の皆様のご支援のおかげです。これからの2026年もいただいた機会が活かせるよう精進してまいります。