お知らせ

Kさん(女生徒) 私立広尾学園高等学校

嵐のような高校生活がまた一年と過ぎ去り、7期生の先輩方が卒業することに泣いていた6月末からすでに2ヶ月も経ってしまったことに驚きを隠せません。これからは自分が大学受験・A-level試験を乗り越える番だと思うと、この先の一年もあっという間に過ぎてしまうんだろうなと思います。

私の夏休みはスコットランドの極寒の海でスノーケリングをすることから始まりました。Duke of Edinburghを行っている友人が参加する海洋生物学のサマーキャンプに誘われ、一緒に行くことになったので、7月の最初にMillportという街で5日間過ごしました。
プログラムは私と友人を含め、イギリス中から集まった同世代の子たち6人(女子4人、男子2人)と先生一人で行われました。参加者が20人を超える時もあるそうなので、今回は珍しく少人数だったそうです。
この参加者の子たちが本当に一人一人性格がよく、癖が強い面白い子たちで、とにかく時間が飛ぶように過ぎていきました。全員で夕日を見るために22時に海辺に集まったり、逆に朝日を見るために4時に起きようとしたり(これは無理でした)、雨が降った時にはテレビを囲いながらカップヌードルを食べて、映画を見たり...新たな友人たちと美しい思い出をたくさん作ることができました。
また、フィールドワークと座学と交互に行ったプログラムは大変学びが多く、非常に有意義な経験となりました。Millportは元々1800年代に海洋生物学者のための研究所があったほど生態系が豊かなので、ワカメやカニ、ヒトデ、ウニなど多くの生物に実際に触れながら、そのライフサイクルや生態について知ることが興味深かったです。それに加え、海洋生物学者の生活の片鱗を感じることもできました。ある時、砂浜で貝の種類を数えていたところ、急に雨が降り出し、嵐のような天候になってしまったことがあったのですが、退避するどころか「数え終わるまで帰らないわよ!」と作業を続けた先生からは海洋生物学者のバイタリティを強く感じました。
そして、プログラムの醍醐味であるスノーケリングは毎日行いましたが、夏といえど水温が13-14度しかない海に厚いウェットスーツを着用して潜るのはまさに修行のようでした。「寒い寒い!」とお互いに叫びながら、笑って潜ること自体が楽しかったのかもしれません。

その後は二週間半ほどロンドンに滞在し、気になっていた大学を見学することができました。都合が合った8期生7人で集まることもでき、テムズ川のボートクルーズとグリニッジ天文台観光を共にしました。一年ぶりに会う8期生は相変わらず個性豊かで笑いが止まらず、やはり故郷を共通に持つ友人は何ものにも変え難いなと思いました。私以外の子たちはそれぞれの街から1-2時間かけて来ていたので実際に会えたのは5時間ほどですが、夢のひとときのようでした。

この秋も忙しくなると思いますが、一年後は晴れ晴れとした気持ちで大学進学に向けた準備ができるよう、一生懸命勉学に励んでいきたいと思います。今後ともどうぞよろしくお願いします。