8月27日の渡英まで1週間を切ったのにも関わらず、留学に向けた断捨離が終わらず母に怒られる
ばかりの日々を暮らしています、Kです。前は鬱陶しく感じていた小言ももうあまり聞くことがないと思
うと、なんだか寂しいような感じがします。
私は広尾学園の医進・サイエンスコースというところに入ったのですが、英語の授業のみ特別枠でイ
ンターナショナルコースで受けていました。そこの仲間と過ごすなかで、自然と海外大進学に意識が
向いていたため、Tazakiのプログラムは初めて知った時から、私にとってずっと天から落ちてきたプ
レゼントのように見えています。そして、一年前は先の見えない進路にとてつもない不安を感じてい
たと思うと、自分の人生はなんて予測不可能で面白いんだ、と感動します。
実は私は中学入学まで日本に住んだことがなく、学校でもずっと「海外大にいく!」と宣言していたの
で、留学が決まった時は親友に「日本のどこがそんなに嫌なの?」と聞かれました。もちろん、私は日
本(主に東京)が大好きです。自由かつ安全に外出できる文化が確立しているところ、遊ぶところも豊
富なところ、交通の便が優れているところ。でも、私が元々いた場所でもないのに「帰国」子女と呼ば
れることに違和感があるように、自分の家はここではなくどこか別のところにもあるような気がするの
です。私は日本人だけれども、日本で過ごした時間と同じくらい海外で過ごしてきた時間がかけがえ
のないもので、日本だけを特別視して考えることができないのです。だからどちらかというと、日本が
どうこうという理由で留学するのではなく、自分にとって多くの国を転々とすることが当たり前である
から、4年間過ごしてきた日本を飛び立ち次のステージへ向かうような感覚に近いような感じがしま
す。
そして私は将来、自分のホームグラウンドを世界中に持って活躍する人間になっていきたいと思いま
す。どこの国であってもそこの文化が分かり、現地の人を知っていて、幅広く活動できることを当たり
前にしながら、社会の課題に取り組んでいける人間になりたいです。その目標を叶えるために、この
イギリス留学期間を大いに有意義なものにしていけたらと思います。
このチャンスを下さった田崎様をはじめとする財団の皆様に大きく感謝を申し上げます。
これからの数年間が私にとって道を悩みながら進みながら進む、一番最初の充実した時間となるこ
とを願っています。