イギリス渡航から4ヶ月ほど経ち、こちらでの生活もほとんど慣れてきました。もう既に日本を出発してから1年の1/3が経ったのだと考えると、今でも実感が湧きません。学校に到着してからは、ハウスペアレントの先生や周りの生徒に恵まれ、且つ海外での食事に慣れていたおかげもあってか2週間程で学校生活に殆ど馴染むことができました。学校に慣れていく過程にあった最初の数週間は時間の進みがとても遅いように感じました。しかし、慣れた後は週から週へと流れるように時間が過ぎ、気が付いたらタームが終了していました。
学業面では、単元ごとの進度の速さに驚きました。発展数学を選択していることもあり、特に数学の進みはとても速いです。2次元ベクトルを2週間ほどやったと思ったら次週には3次元ベクトルに拡張されたり、高2の1学期の殆どを使って学習した基礎的な微分を2週間で終わらせたりととにかく次から次へといくため食いついていくことが大事です。(その代わり電卓を使っていいので計算等々に時間をかけなくて良いですが。) また、9月末に受験したSenior Maths Challengeでは学年1位になり、英国数学オリンピック出場に必要なスコアには程遠かったもののSenior Kangarooという大会に進むことができました。
化学は語彙が複雑且つ日本で有機化学をやっていなかったこともあり、最初の1,2ヶ月ほどは苦労していましたが、最近は徐々に追いつけるようになりました。日本の高校で化学は割と点数が取れていた科目だったので、こちらに来て急に理解が追いつかなくなったのがショックで授業が終わると悔しい思いをした時が度々ありました。
最後にComputer Scienceは、中1の頃から仲間と趣味で勉強したり、大会に出たりしていため基本的には問題なく進めることができています。ハードルというターム5,6週目にあった科目毎の適性試験に於いては92.5%、単元末試験や宿題の点数でも高水準を維持することができています。しかし、Computer Science担当の先生がハーフターム直前からターム終了間近まで居なくなったり、現担当の先生が今学期を以て退職したため来学期から一時的にオンラインで別の学校で教えている先生に教わったりとトラブルに見舞われた科目でもありました。
学業以外では、主に音楽に打ち込んでいました。元からトランペットを吹いていたこともあり、タームの2週目にはマーチングバンド、3週目にはビッグバンドやその他の音楽サークルに入ることが出来ました。特にマーチングバンドは週4回ある昼食前のマーチングで演奏するため練習を含めると木曜日以外は楽器を必ず演奏していました。楽器を吹きながらマーチングというのはなかなか難しく、マーチングを始めてしばらく経った今でもコツをつかめていません。マーチングの進行もよくわからずにバンドに放り込まれたため、最初の方は戸惑うことも多くありましたが先生からの励ましもあり何とか続けることができています。このタームは学校がロンドンで礼拝とマーチングを行うSt. Matthew’s dayや、Lord Mayor’s Showというロンドン市長就任式のパレードに参加したため、音楽関係の行事が多くあったタームでもありました。
総括すると、今の所は問題が所々あったものの大きなトラブルはなく順調に過ごすことができています。これは僕の努力だけではなく財団や学校の先生方、ガーディアンのサポートがあってこそだと思います。ここで改めて感謝を申し上げます。来タームの始まりには、January Assessmentという試験がありますので良い点数を取れるよう休暇中も息を抜きつつ、しっかりと勉強して挑みたいです。