渡英してから4ヶ月が経ちました。もう2025年だということが半ば信じられないような気分ですが、新しい1年を迎えるにあたって、これまでの4ヶ月を振り返ってみたいと思います。
学期が始まって最初の1週間は、新しい環境に慣れるのに一杯一杯でとても長く感じました。何も知らない場所で一から始める学校生活、戸惑うこともあるだろうとは思っていましたが、それに加えて英語「しか」通じない場所で生活するという環境の変化が思っていたよりも大きく、最初は特に圧倒されていた気がします。ですが同級生、特に同じ寮の仲間が親切に気にかけてくれるおかげで、今では自分のペースを築けているように感じます。もちろん、起床、就寝時間はルームメイトの生活リズムを考えないといけないので、夜中勉強することが難しかったりと共同生活ならではの困難さもありますが、そこも含めて留学しなければ経験し得ないことなので、貴重な成長の機会として自分なりに環境に適応出来るように努力していきたいです。
生活面では最初苦労したものの、授業は基本的に今まで学んだことの復習だったので、多少心の余裕を持つことができました。
私はA levelでmath, further math, physics, chemistry を取っています。
数学は全て一度習ったことのある分野なので、特に特筆すべきことはありませんが、今学期はmath関連のcompetitionとして、math challengeとBMO1(British math Olympiad round1)があり私はどちらにも参加しました。BMO2の基準を満たす点は取れたので、今月はそれに向けての勉強もしていきたいと思っています。
physicsでは力学の復習に加え量子物理や波などの新しい分野を学びました。特に量子物理は全く新しい概念が数多く登場するので興味深かったです。物理の授業は実験や実演してくれることが多いのですが、その中でも色々な元素ごとのemission spectrumを見たときは本で読んだものを実際に見ることができてとても興奮しました。
chemistryは分野としては範囲はそれほど広くないものの結合や電子軌道、反応原理のより深い内容まで授業で学べたためとても楽しめました。化学も実験が多く、中和滴定など、分野によっては毎授業実験ということもあり、知識だけでなく実践して学べる機会がたくさんあるのはとても新鮮に感じます。またchemistry departmentにはchemistry Halloweenやchemistry Christmasなど、季節ごとにちょっとした実験教室のようなイベントもあり、先生方の遊び心と純粋な化学愛を感じられます。
授業外では、授業内容に余裕のある今だからこそ興味分野での知識や理解を深めたいと思い、各教科の先生方におすすめの本を聞いたりリーディングリストをインターネットで探したりなどして興味のある化学や物理の本をいくつか読んでいます。
おすすめの本を貸してくださったり、高価なため自費で買いづらい本を学校で取り寄せて読ませていただいたりした先生方には感謝しかありません。以前と比べ自由な時間が多い分、自分を甘やかすことなく自ら積極的に学ぶ姿勢を持ち続けたいと思います。
これまで3回あった休みの期間には同じホストファミリーにお世話になりました。休日にbathやBristolの街やミニゴルフなどのアクティビティによく連れ出して下さるあたたかい家庭です。最近だとクリスマスにパントマイムに連れて行ってくださったり、イギリス流の盛大なクリスマスのお祝いに驚かされたりとホストファミリーとの生活はイギリスの文化、生活を学べる素敵な機会になっています。
最後になりましたが、いつも支えてくださる家族、友人、そしてtazaki財団の皆様への感謝を忘れずに学びの多い一年を過ごせるよう、日々努力していきたいです。