お知らせ

Sさん(男生徒)私立聖光学院高等学校出身

イギリスでの長く寒い冬を乗り越え、遂に最終面談が終わった時から丸一年経ったと思うとやはりイギリスでの生活は一瞬で過ぎていくように思います。イギリスでの半年はchoirでの合唱やvalentine’s dinner といった楽しいイベントが多くありながらも2ターム目からは大学を意識して取り組む活動が増え、期待が高まると共に残り少ない時間からプレッシャーも感じています。

A-Levelの学習はこの半年を通して理解が深まり得点しやすくなって来たというのを最初のタームに比べ良く実感しています。物理では基本的に公式をしっかりと使いこなせるかを問う問題や現象の深い理解が求められる物が多くあり、その理解力という観点で記述問題での説明不足として減点される事が多くあり、このタームはその改善に努めていました。採点のフォーマットをしっかりと把握し自分の答案が論理的で厳密になるように学習に注力していた事が功を奏し得点をしやすくなったと思います。経済に関しては量をこなしていく内に慣れ、更に英語力の向上も相まって全体的に問題文の解読にかかる時間が減って当初学校が始まった時に比べ落ち着いて問題に取り組めるようになり、最初は怖気付いていた高得点問題も冷静に文章を構成できるようになったと実感しています。

イースター明けのタームでは前述したA-LevelのPredictedが決まる試験があったり、work experienceで具体的に将来の職業を模索する機会があったりして人生の一大イベントに緊張しながらも実際にwork experienceを通じて何を自分がしたいかを探れる事はとても有難い上、何よりもそれを通じて自分の将来設計を思い描く事がとても楽しみです。最近でも経済に対する興味はますます膨れ上がっており、金利政策の一つをとっても国内の消費者信頼感、資産価値、世帯の借金状況、税率、更には国外の経済情勢などなど考え始めればキリがないほど多くの要因が政策を影響する中で結論を導き出し国を発展させてきた経済学者の偉大さをひしひしと実感しています。今は特に経済学者の考え方や最近注目されている行動経済学の知見を広げるために読書に励んでおり、夏にある経済のサマーコースも含めこのような自分の興味の探究活動を存分に楽しんで次のタームを過ごしていきたいと思っています。

イギリスでの生活は勉強以外にもアクティビティや趣味に使える時間があって充実しており、比較的快適に過ごしています。休暇中に友人と気軽にロンドンに観光に行けるのも日本では実現できなかった事でタームを乗り越えるモチベーションにもなっています。

最後になりますがいつも支援そして応援して下さるTazaki財団の皆様、ガーディアンやホストファミリーそして 家族や友人に感謝を申し上げたいと思います。