出発が目前に迫り、新しい学校の日程や行事がより具体的になっていくにつれて、渡英後の自分の姿が次第に想像できるようになりました。新しい環境への期待がますます膨れ上がっています。
小学校3年生の時にロンドンに引っ越したのが僕とイギリスとの出会いでした。アルファベットで自分の名前を書ける程度の英語力で、右も左も分からないまま僕は現地校に飛び込みました。理解のある先生方と僕に興味を示してくれたクラスメイトに支えられながら、非常に濃密で充実した時間を過ごすことができました。当時は毎日目の前のことに精一杯でしたが、今振り返ってみるとイギリスで生活していた時間は自分の人生においてかけがえのないものであったと思います。英語力はもちろんのこと、自分の考え方にも多大なる影響を及ぼしました。そして帰国から5年以上の月日が経っても、イギリスは僕の中に色濃く生き続けています。まさにイギリスは自分の一部であります。
この様なイギリスで再度学ぶ機会を与えてくださった田崎忠良理事長をはじめとするTazaki財団の皆様、本当にありがとうございます。そして多くの刺激を受けた駒場東邦の先生方と友人達、いつも支えてくれた家族にも心から感謝しています。応援してくださる皆様のご期待に応えられるように邁進してまいります。