今回のレポートでは、一通り終えてみた大学受験の過程と感想を報告させていただきたいと思います。
夏休みはパーソナルステイトメントの下書きを書き終えるのと、休み明けの学校のテストのために大半の時間を費やしました。Christ‘s HospitalではPredicted Gradesを決めるテストが二つあります。大抵の学校は一回で決まってしまうので、この学校はセカンドチャンスを与えてくれます。夏休みが明けてから、今までの留学生活で一番忙しい学期が始まりました。大きなテストが終わると、次はOxbridge, Medicineを受験する人へのEarly Entryの期限が迫りました。夏休みに初稿を仕上げたPersonal Statementを何回も満足のいくまで書き直すところから始まり、受験する5校も決める必要がありました。全ての手続きを終わらせアプライした後は、すぐにOxford, Imperialのための追加試験への対策をスタートしました。私は最終的に物理を専攻に選んだので、最初にImperialのためのESAT、次にOxfordのためのPATというテストがありました。ESATは思い通りに進まず、結果が出る前から滑ってしまったという感触があったのでPATに向けて、もう次はないという思いが自分をプッシュすることができたと思います。努力が実りPATは自信を持って終えることができました。PATを終えるとすぐにOxfordの面接に向けての対策を始めました。夏休み、財団の支援の下参加したImmerse Educationのプログラムで出会った、CambridgeでPhDをしている先生の協力の元、毎週のようにオンラインで練習することができました。ここでは財団様に今一度感謝を申し上げたいです。なぜなら、この特定の先生からTutoringを受けたいという無理強いなお願いを快く受け入れてくださいました。この機会がなければ自分は面接対策で失敗していたと思います。今回のプロセスで財団の支援の思いの手厚さと、人との出会いの大切さ、先生の重要さを思い知らされました。面接への招待のタイミングは受験する教科、カレッジによって大きく違います。自分の物理学科は招待が一番遅く、学校でも自分一人だけ通過も不合格ももらっていない状態が四日ほど続きました。もちろん通過できると信じてはいましたが、それでも辛い待ちの時間でした。何の返事もないまま一つ週末を過ごし、ついに面接への通過通知が届きました。そこから具体的な日程がわかるまでさらに四日待ち、その五日後には最初の面接という日程でした。どうやら物理学科ではアプライしたカレッジから2つ、違うカレッジからもう一つ、計三つ面接があるようです。面接の内容を話すことはできませんが、自分のできることはやり切ったという感想です。レポートを執筆している今(1月11日)は合格発表(1月14日)が目前に近づいてきています。合格通知は同じ日の朝に全員に一斉に届くようなので、面接の時のような一人だけ残されるというのがないと思うだけマシです。
一連のプロセスを終えてみて、イギリスの教育システムはすごく僕にあっていたのかなと振り返ります。日本にいたときは、物理にはあまり興味はありませんでした。A-levelの教科を選ぶ際にも化学が嫌だったから物理を選んだという程度です。ですがイギリスでは教科を厳選して学ぶことができたので、物理に多くの時間を割くことになりました。広く浅いシラバスが、自分で深掘りするためのタネを蒔いてくれたと思っています。その結果Oxfordを物理で受験するまで自分の物理力を上げることができました。
話は変わりますが、今回のクリスマスは学校の友達の家で過ごすことができました。なかなか伝統的なイギリス人家族で、ホストファミリーのところと少し違うクリスマスを過ごすことができました。
Christ’s Hospitalで過ごす時間も残すところ後少しとなりました。2年目に寮が変わり友達も増えどんどん楽しくなってきたところなのにもう終わりかと思うと寂しいです。悔いの無いように残り半年ほどを楽しんでいきたいと思います。
最後にいつもサポートしてくださっている財団様には感謝を申し上げます。ありがとうございました。