お知らせ

Kさん(男生徒)私立武蔵高等学校出身

Lent termもあっという間に終わり、現在はイースター休暇を過ごしています。前回レポートを書いたのがまるで昨日のように感じられますが、今タームもさまざまな経験ができたので、まとめていきたいと思います。 生活面ですが、クリスマス休暇が明けてから格段に寮での生活へなじめたと感じています。特に同学年の友達とは、かなり親睦を深めることができました。最初のMichaelmasタームは新しい環境に戸惑いがあり、また同じく今年から入った新入生達と行動をともにすることが多かったため、同じ寮に住んでいるにもかかわらず寮内の同級生と会話する機会は最低限でした。しかし、彼らが辛抱強く話しかけ続けてくれたこと、また自分も英語で会話することにハードルを感じなくなってきていたことで徐々に会話の頻度は増え、最近では授業の合間の休憩時間などに互いの部屋を行き来して雑談するなど、自然体でいられるようになりました。また寮の中に限らず、アクティブやレッスンで会う生徒たちとも頻繁に話すようになったため、時には愚痴を言い合い、テストの結果で喜び合うなど、日本では当たり前にできていたことを再現できることに喜びを感じています。
アクティブに関しては、前期から変更した点はなく、引き続きフィットネスとギター、DofEを続けています。DofEでは二度目のPractice workを終え、大自然の中を14kmほど、グループの友達と歩いてきました。この学校ではアクティブがレッスンより優先されるケースが多く、この日も丸一日学校を出ることになったため、良いリフレッシュができました。
ギターのレッスンでは、先生の提案でコンサートに参加することになり、同じくギターを取っている生徒との合奏という形で、数曲演奏する機会がありました。学校主催でローカルな演奏会だったとは言え、人前で楽器を弾くことに慣れておらず、少し緊張してしまいました。また他の生徒の演奏も聴くことができたのですが、この国では楽器の資格のような位置づけとなる、グレードを取得することが一般的であることも相まって、全体的にレベルが極めて高く、とても刺激的な経験になりました。今まではギターを趣味と割り切っており、資格のために練習することなど考えたこともなかったのですが、次タームからは講師の方に相談しつつグレードの受験も検討していきたいと思っています。
学業面では、授業中も活発に発言ができるようになったこと、自分の学習リズムが構築できてきたことで、快適な学生生活を送れています。外部運営の試験であるPhysics ChallengeやChemistry Olympiadなどの開催も多くなっているため、積極的に受講し実力を高める機会にしていきたいと思っています。A-levelについては、現時点でひどく苦戦している科目こそありませんが、来年度から全科目の難易度が大きく上がるという話をよく耳にするため、油断せず継続的な努力を心がけます。また英語に関しても成長だけに目を向け、足を止めてしまわないよう、単語などの基礎を固めつつIELTSによりフォーカスした試験対策をおこなっていきたいと思います。
最近では進路について意識する機会も飛躍的に増えてきており、自分も大学についてのより具体的なリサーチを進めています。Personal Statementに向けたSuper curricularとしても、論文やPodcastをチェックすることで最新の情報や重要な知識を漏らさないよう、自分の興味分野を深掘りしています。また今タームを通してSummer Schoolへ応募し、無事オファーが受理されたので、夏休みの約一カ月をOxfordで過ごすことが決まりました。短くない期間を全く新しい環境で過ごすことに一抹の不安を感じつつ、それを大きく上回る期待に胸を膨らせています。
このイースター休暇が開けるとすぐに試験があり、それはPredicted gradesを判定する上で重要なものになってくるので、この休暇は復習や練習問題などに主な時間を費やしています。試験が開けると少し余裕ができると思うので、自分の興味分野に集中するだけでなく、新しいことへの挑戦も継続していけたらと思います。
最後に財団の皆様、日頃からのサポート、特にSummer Schoolの件については、本当にありがとうございました。置かれた環境を最大限利用し、自分のポテンシャルをさらに引き出せるよう精進します。改めて、これからもよろしくお願いします。