お知らせ

Aさん(女生徒)都立西高等学校出身

Kingswoodで初めての大きなテストから始まったこのタームは、短くも濃厚な3ヶ月でした。
今回のテストでは、普段の授業の定着度を実際に確認でき、初めてのテスト形式に慣れることができたので、次回のテストではより良い結果が出せるよう尽力しようと思います。

1月には、Sixth Form Dinnerというイベントがありました。ドレスやスーツなどのフォーマルウェアを着て、学校のダイニングホールで夕食をとるというものです。私は、仲の良い友達6人のグループで参加しました。友達とドレスアップをして写真を撮ったり、談笑したり、いつもとは違った雰囲気の中とても楽しい時間を過ごすことができました。

2月のハーフタームの休みには、友達の家で開かれたValentine’s Dayのホームパーティーに行きました。渡英して初めて友達の家に招待され、新しい人間関係を築けていることに心から嬉しく思いました。そのパーティーでは、学校で関わりの少ない人や別の学校の人とも交流することができました。人見知りをしてしまうことの多い私ですが、優しい友達の紹介で色々な人と出会うことができ、貴重な経験となりました。

3月の最初の週には、Kingswoodで開催されたMUN(模擬国連)に参加しました。
前回Oxfordで開催されたものでは、私はECOFINと呼ばれる、世界の問題を経済的な観点から対応を考えるCommitteeでブルガリアのdelegate(代表者)として参加しました。
今回のMUNでは、初めてChairと呼ばれる進行役を務めることができました。私は、国連安全保障理事会の進行役を、他の生徒4人と共に務めました。安保理は、他のCommitteeと比べて国の数が少ないため進行役も少なく仕事量は多かったものの、色々な役割を経験でき充実した日々を過ごすことができました。進行役として前に立つのは緊張しましたが、進行役のメンバーと助け合いながら無事三日間を終えました。
国のdelegateとして参加するときはその国の方針や民意、歴史的背景などを基に課題や出来事に向かい合う必要があるものの、進行役として参加するときは様々な国の関係性を客観的に観察することができるため、非常に興味深いMUNとなりました。PoliticsとEconomicsをとっている私にとっては、様々なディベートを聞くことができ自分の知見を深める良い機会となりました。

そしてこのタームの間、私はサマースクールの準備に勤しんでいました。私は、大学でPPE(Philosophy,Politics and Economics)を専攻しようと考えていて、サマースクールではPoliticsとEconomicsを学びたいと考えていました。しかし、様々な大学が用意しているサマースクールでは一つのコースしか学べないものが多く、悩んでいました。そこで先生方に相談したところ、John Locke Instituteという機関が開催しているサマースクールを受講するように勧められました。そのサマースクールは、Politics、Economics、History、Philosophy、Law、Psychologyの中から二つのコースが選択できる上に、世界レベルの学者の方々も参加されるとても素晴らしい貴重なスクールだと勧められました。しかし競争率が非常に高く、書類選考を経てインタビューが行われる二段階の選考がありました。複数の先生方からアドバイスをいただき、なんとか書類選考を通過することができました。そして二次審査のインタビューでは、「他の人に言うと批判される可能性がある自分の持っている考え」などの特殊な質問に加え、英語でのインタビューというのもあり、緊張や不安で胸が張り裂けそうになりました。それでも自分の力を信じ、必死に自分の考えを説明した結果、無事に審査を通過することができました。夏休みには、そのサマースクールで更なる高みを目指し、知識だけでなく様々な意見や考えに耳を傾け多角的に物事を考えながら、自分自身の視野を広げていきたいと考えています。

このタームでは勉強だけでなく、課外活動やイベントの多い忙しい3ヶ月でした。多忙な毎日ですが、たくさんの人と交流ができ、充実していると感じられることが増えたように思えます。今後も、自分を見失うことなく、後悔をしないように全力を尽くして日々を過ごしていきたいと思います。