お知らせ

Yさん(女生徒)国立東京学芸大学附属高等学校出身

荷造りに追われながら、友達とのしばしの別れを惜しむ日々が続いております。渡英までの日を指折り数えるようになってから、合格通知を頂いた時にはなかった「日本を離れる」ことへの実感と新しく始まる生活への期待が増していきます。

幼い頃から読書が好きで、伯母が母に貸していたダン・ブラウン(越前敏弥訳)『インフェルノ』に夜を徹してのめり込んだことがきっかけで踏み入れた美術史の世界。少しずつ美術のことを知っていくうちに「日本で独学するよりも、美術館で実物を観ながら仲間と感動を共有したい。分かち合いたい!」と思うようになったのが、今思うと本格的に留学を決意した瞬間だったと感じます。British Councilの講習で早くも美術史を学ぶことを志す仲間に出会えた時は、本当に衝撃でした。

“Mobilis in Mobili” ―ジュール・ヴェルヌ『海底二万海里』に登場するネモ船長の潜水艦、ノーチラス号に掲げられているラテン語のフレーズです。作中では「動中の動」(海中を進む潜水艦にぴったり)、みんな大好きディズニーシーでは「変化を以て変化をもたらす」と訳されています。変化していく環境の中で、自分はどれだけ変化でき、どれだけ周囲を変化させられるのか、私の解釈になってしまいますが、この言葉を忘れずに英国での5年間を過ごしていきたいです。

最後になりましたが、このような貴重な機会をくださったTazaki財団の皆さま、説明会や出願で丁寧にご指導いただいた附高の先生方、たった1年、たった3ヶ月でも仲良くしてくれて、応援してくれた友人、一緒に講習を乗り越えてきた仲間たち、そして親戚、家族には、感謝の気持ちでいっぱいです。私の周りの全ての人のおかげでこの留学の夢は叶いました。7名の心強い仲間と共に、渡英後に良いご報告ができるよう、5年間楽しんで、多くのことを学んできたいと思っています。