お知らせ

Uさん(男生徒)国立東京学芸大学附属高等学校出身

留学出発直前となり、友達や家族との別れを惜しみ日々切ない気持ちと留学が楽しみという気持ちが交錯し気持ちの整理がつかないようになってきました。留学に行くにあたって友人から餞別の品などを頂くとその度に成長を共にできない悲しさを感じます。しかし直前になるにつれ、心配や切なさよりもこれから始まる難しくて忙しくて実りのあるだろう日々への期待が高まっていきます。

今回は僕の二人の恩師の言葉を二つ引用させていただきたいと思います。

一つ目は、「点と点をつなぐ」という言葉です。これはよく言われるものではありますが、高校の恩師の言葉です。今を生きていて何をしているかわからなくても、後から振り返れば全てが繋がっているという意味です。今までを振り返ってみても過去に残してきた「点」という足跡が今の自分を構築しているということがわかります。幼少期から願っていた留学に加え、自分の本気で取り組みたい建築という学問について学ぼうと思ったということは、今までに成し遂げてきたものや今までの経験が密接に関係しているなと17年の人生を回顧して思うことです。そのためこれからあることも、夢に向かって闇雲に頑張っていてもいずれかは役に立つかけがえのない経験になると信じて、たくさんのことを自分に吸収し自分のものとして落とし込んでいきたいなと思います。

二つ目は、「人は物事においてどれだけ努力しても何かしらを後悔する」ということです。これを小学校の時に所属していたバスケットボールチームの監督から聞いた僕はそれ以来この言葉を肝に命じて、今後後悔することを想定してそれを極限まで減らすにはどうしたらいいかという風に考えて生活してきました。これから始まるイギリスでの新生活も5年間という期間をいただけたものの、それを「長いから」という風に思わず限られた時間の中でできること、やりたいことにトライし続けて経験を人一倍積んでいきたいと強く思います。

最後になりますが、5年という長期間にかけてご支援してくださるTazaki財団様、いつも手厚く手配をしてくださっている事務員の皆さん、いつもやりたいことを陰で支えてくれている家族と友人に心の底から感謝を申し上げます。本当に伝えきれないほどの感謝をこの先の自分で証明していきたいなと強く思います。ありがとうございます。そしてよろしくお願いいたします。