渡英から早くも8か月が過ぎようとしていて、Year 12として過ごすKW生活は次の
Summer termのみとなってしまいました。前回のレポートでは、学校生活を中心に書いた
ので、今回は学校以外のことに焦点を当てたいと思います。
今タームで最も印象に残っているのは、ESA宇宙飛行士であるTim Peakeさんの講演に行
ったことです。幸運にもバースでの講演を聞く機会を頂け、その日は学校が休校になるほ
どの大雪でしたが、何とか夕方に学校を抜け出し、講演会場へ向かいました(勿論、ハウ
スペアレントから許可を頂いていました)。普段学校の寮で生活する私にとって、平日の
夜(しかも大雪の後)に学校を抜け出して行動することは、良い意味でも悪い意味でも冒
険的で新鮮でしたが、そんなことよりも宇宙飛行士の生の講演を聞けたことが何よりも嬉
しく、幸せでした。会場も大雪が無かったかのように満席で、全ての人が興味津々に話を
聞いていました。
話の内容は“My Journey to Space”という題で、Tim Peakeさん自身のISS滞在の経験やロケ
ット発射から帰還までの流れの説明といったものでした。所々ジョークも混ぜ合わせなが
ら会場を笑いに包み込むというTim Peakeさんのユーモアな一面も見られ、あっという間
に2時間の講演が終わってしまいました。
結局、講演が終わり、学校の寮に着いたのが、私が想定していたより遅い、夜の10時半
頃で、寮の門限(夜10時)的にはアウトだったのですが、びっくりするくらい時間につ
いては言及されず、逆に私が戸惑ったのを覚えています。事前にハウスペアレントに伝え
ていた、講演が終わる時間が遅かった、大雪の影響で交通の便が悪かった、ことなどが考
慮されたのかもしれません。それとも、これが“ブリティッシュカルチャー”なのでしょう
か。
また、私はこのイースター休暇中に、ホストファミリーとロンドンにあるハリーポッター
スタジオに行きました。これは、私が9月から行きたいと言っていたもので、ようやく念
願が叶いました。昨年の春(丁度この時期だったでしょうか)、イギリスへの留学が決ま
った後にハリーポッターを読み始め、そのまま熱中して渡英前まで読み続けました。学校
の図書室と家の近くの図書館に通って、長時間読書を楽しんでいたあの頃が、今となって
はとても懐かしく思われます。そんな訳で渡英後は絶対スタジオに訪れたいと思っていた
ので、実際に行くことが出来てとてもうれしかったです。
その他にも、このイースター休暇中に、ブリストル大学へ物理の講義を受けに行ったり、
ケンブリッジ大学のサイエンスオープンデイに参加したりと、決して当たり前ではない、
とても貴重な経験をしました。その場所の特徴や雰囲気など、実際に現地へ行くことでし
か分からないこともあるので、迷うくらいなら行ってみるのが良いと思いました。
最後に、自分がこうして何不自由なく英国留学を満喫できているのは、財団の方々、ガー
ディアン、ホストファミリーをはじめとする皆様のおかげです。今一度改めて感謝申し上
げます。この先も皆様への感謝の気持ちを忘れず、精進して参ります。