期待と不安を抱えた中、8月の終わり頃に渡英してから4か月が過ぎました。本当にあっという間でした。今回のレポートでは、学校生活に焦点を当てて、この4か月を振り返ってみようと思います。
私は9月から、Year 12 としてKingswood school(以下KW と書きます。) に入り、A-levelへ向けての授業を受けています。私がとっている教科は数学、発展数学、物理、化学です。KWについて、教科ごとやその他の項目別に振り返ってみたいと思います。
・数学、発展数学
KWでは数学、発展数学を並行して2年間かけて終わらせるのではなく、Year12の間に数学の内容を終わらせ、Year 13から発展数学を始めるという仕組みになっています(これは恐らく他の学校でも同じだと思います)。そのため、実はまだ発展数学は学んでいません。
また、現在学んでいる数学の内容の多くは既に日本で学んでいたため、授業やテストで困ることはほとんどありませんでした。
・物理
物理では日本の高校で習わないような単元もあり、始めは英語での理解に苦しみました。それでも問題演習を行うことで、段々と問題を解けるようになりました。テストの点数は比較的安定していますが、問題文を読み間違えたり、記述で満点をもらえなかったり、単元によっては大きく点数を落とすこともあったので、今後は気を付けたいと思います。
・化学
化学では、今のところは日本で既に学んでいる内容が多く理解に苦しむことはなかったのですが、テストで出る記述問題で点数を落とすことがありました。しかし、今はテスト形式に慣れてきたので自分が何を勉強すればいいかが分かってきました。また、授業では実験を多く行い、ただ知識を吸収するだけでなく実際に目の前で確かめることができるのはとても良いと思います。
・英語
KWではノンネイティブの留学生のための英語の授業が週一回あります。IELTSに特化した授業で、とても助かっています。この4か月で英語面では、日本にいた時と比べ大きく成長したと感じています。特にリーディングとリスニングは意識しなくとも毎日触れる機会があるため、日々上達を実感しています。一方、スピーキングとライティングに関しては、上達はしたものの未だに満足できていないというのが現状です。これらは自分で意識的に練習をする必要があり、私の今後の課題だと感じています。
・音楽
私は音楽では、Voice(Singing)のレッスンを週1で受けています。勿論、歌は英語がメインなので発音などで苦戦することが多くありましたが、少しずつ慣れてきました。また、先生と1対1のレッスンなので細かなことまで指導して下さりありがたいです。
・アクティビティ
私はこのタームでは“Kingswood choir”という合唱のアクティビティに参加しました。アクティビティといっても日本の部活のように毎日ある訳ではなく、週一回のペースで緩いものになっています。しかし、歌う曲は日本人の私にとって馴染みがない曲が多く、歌えるまで時間がかかりました。それでも練習を重ね、クリスマスコンサートや、タームが終わる最終日にBath Abbey(バース寺院)であった儀式では楽しく歌うことが出来ました。イギリスでクリスマスに歌われる曲について知れたのは私にとって大きな収穫でした。また、歌のレッスンの時に一人で歌っているのとは違った楽しさもあり、次のタームからも続けていく予定です。
・生活
KWでは、いわゆる単元末テストというものが教科ごとにあるものの、日本でいう考査のような、まとまった大きなテストはこのターム中にはありませんでした。そのため私はこのターム中は、主にA-levelへ向けた勉強というよりは、“Isaac Physics”というサイトにある問題を解くことや、未習分野の予習に時間を多くかけてきました。Isaac Physicsについての詳しい説明は省きますが、簡単に言うと、Isaac Physicsのチャレンジ問題を多く解き、Top50に入ることが出来たら来年ケンブリッジ大学のサマースクールに招待されるというものです。このクリスマス休暇中に500問に達したので、今では1月の学校の試験へ向けた勉強にシフトしています。
初めての海外経験で心配していた人間関係についても周りの生徒や先生方がとても優しく接してくれるので問題ありませんでした。同じ寮に住む友達とは特に仲良くしてもらい、本当に楽しく学校生活を送れています。
最後に、この4か月、大きな問題なく無事に終えられほっとしています。何をするにも初めてだった当初と違い、今は少しずつ余裕が出てきました。余裕が出てきたからこそ今後どのように過ごすべきかをよく考え、自分の可能性を広げていきたいと思います。自分を支えて下さるすべての方々への感謝を忘れず、この先も冒険を続けていきます。