毎日が目まぐるしく過ぎていき、気づいたら18歳になり、渡英から一年が経とうとしています。前回のレポートで掲げた「モチベーションを保ち続ける」という目標は途中怪しかったところもありつつ、なんとか達成できたのではないかと思います。立ち止まりそうになった出来事がありましたが、自分を奮い立たせることができたタームでした。
学習面では、predicted gradeを決める大きなテストが6月にありました。エッセイ科目を2科目とっていることもあり、イースターホリデーから少しずつ復習を始めました。結果、どの科目でもまずまずの成績をとることができ一安心しました。しかし、まだまだ改善の余地はあるので、新学期に再受験をすること、gradeを上げてもらうように交渉することを決めました。Kingswoodでは、テストは一発勝負で成績が確定するのではなく、もし自分の志望する大学のコースの条件を満たせる成績でなかったり、納得のいく成績でなかったら、追加課題に取り組んだり、先生と交渉することで最終的に大学に出願するまでgradeを上げるために粘ることができます。そのようなとても優しい体制に感謝しつつ、自身を鼓舞しながらこの夏休みは勉強に励んでいます。また、Kingswoodでは六月の試験終わりに全員ワークエクスピリエンスを行います。これは憧れている業界に自分で連絡し、1週間程度、職業体験をさせていただくものです。私は、日本のテレビ会社のロンドン支局にて、たくさんの貴重な体験をさせていただきました。外国の記者向けのbriefingに参加させていただいたり、”Should the House of Lords be abolished?” というテーマで街頭インタビューを行ったのちに2分程度の動画を編集したりしました。報道の第一線で活躍されている方々にお話を伺うことができて、とても刺激的でした。高校生の私をお忙しい中、受け入れてくださり感謝の気持ちでいっぱいです。また、政治のサマーコースにも8月に参加しました。Labour Partyの元国会議員の方のお話を伺ったのちに、スピーチの指導をしていただいたり、House of Parliamentを訪れたり、Sky Studioでニュース番組を作るなど盛りだくさんの2週間でした。学校では自分の意見を発表するのが億劫になっていましたが、サマーコースで毎日何かしらのグループワークやpublic speakingがあったので鍛えられました。しかしディベートでは全く歯が立たずとても悔しい思いをしたので、今後特に力を入れて改善していくべき点だなと思います。これらの経験もたくさん盛り込んでこの夏休みは試験勉強のみならず、personal statementの準備を早速始めました。
生活面ではとても変化の大きいタームでした。kingswoodに入学してから一番お世話になったと言っても過言ではない、ルームメイトが5月に学校を退学してしまいました。政治や経済の授業も同じで、一番多くの時間を過ごした親友が学校を去る決断をしたと聞いた時はショックでした。学校に信頼できる友達が私しかいなくて辛いと打ち明けられ、烏滸がましいかもしれませんが何か私にできたことはなかったか、もっと早く気づけたのではないかとかなり落ち込みました。今はだいぶ気持ちが落ち着きましたが、何もかも手につかなくなる時期があったことをとても反省しています。しかし、日本とイギリス両方の友人や寮の先生など多くの方々が優しく見守ってくださったおかげで気持ちを立て直すことができました。一年弱の付き合いで親友と認め合えるような人に出会えたことはとても幸運で、呼吸できなくなるくらい笑ったり、私の未熟なところを受け入れて、時には怒ってくれる程濃い関係を築けたことに心から感謝しています。
渡英からこの一年は私の人生の中で最も濃い1年でした。イギリスに留学しているからこその貴重な経験をたくさんさせていただき、英語力も精神力も鍛えられたなと思います。夏休みが明けるといよいよyear13となり、Alevel試験本番も近づいてきました。次のタームは「一瞬たりとも油断しない」ことを目標に気を引き締めて真摯に物事に向き合っていきたいと思います。常に自分がなぜイギリスに留学しているのかを念頭におき、悔いのないよう今後とも精進してまいります。たくさんの方々に支えていただいていることを改めて実感するタームでした。これからも感謝の気持ちを胸に精一杯がんばります。よろしくお願いします。