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Mさん(女生徒)都立三鷹中等教育学校

Upper sixthの夏学期はフェティスで最も忙しい学期でした。今回は、Craigleithへの引っ越し、メンターの先生、インタビューなどについて書きたいと思います。

フェティスでは、最終学年になると全員Craiglieth に引っ越します。それまで一度も見たことがない!という人が同じ学年に何人もいたり、話してみるといい友達になれた人もいたりして、このような機会があってよかったとつくづく思います。しかし、学期の始まりは寮にほぼ関わったことのない人が大勢いて圧倒され、最初の夜にはもう泣き出してしまいました。それが聞こえたのか、次の朝ドアを開けると向かいの部屋の女の子が応援メッセージと一緒に本を置いてくれていて、孤独感が一気に薄まりました。

夏学期前半を占めたUCASの提出と周りの方々から受けたimmenseなサポートについて書かず、何を書けばいいのでしょう。私はケンブリッジに出願するため、早めのUCASの提出期限がありました。生徒それぞれにメンターがついて大学出願の準備をするのですが、私は化学のDr Mに選んでいただけました。Drのおかげで、大げさかもしれませんがUCAS提出のみならず人間としての成長が大きくあったと思います。Dr Mには私の大学出願を心から気にかけていただきました。まず、週に一回私たちの空きコマが重なっているときに1v1のミーティングの時間を作っていただき、9月にはそこでパーソナルステートメントのドラフトを一緒に推敲しました。Drが私の文章を読んでおっしゃったことは、“ケンブリッジに行きたいけれど、もし他に誰かいい候補者がいたらその方でも良い”という風に伝わる、ということでした。文の調子が、私が賞をとったり大会に出たりして、けれど別にそれほどすごいことでもないかなと引け目に終わってしまっていました。 “私を選んでくれたらうれしいけれどそうでなければ仕方がない”と言っているようなものです。何を書くかの前に、心持ちを変えなければと決意しました。Drは私の自信にとてつもなく大きな変化をもたらしてくださいました。怜奈の能力と努力の度合いは授業でもテストでも明らかで、どこの大学も怜奈を欲しいとまで言ってくださり、以前とは雲泥の差の自信をもってパーソナルステートメントを書き始めることができました。ほぼ毎日のように化学departmentに居座り、厳しいことを言われて泣き、褒めていただいて感動して泣きと忙しい日々だったと覚えています。おかげでこの賞をとって、この大会に出て、何を学んだとポジティブに終わる調子を保つことができました。PSを提出した後にはNSAAというNatural sciencesの試験がありました。オックスフォードを受験した友達と毎日一緒に勉強したり焦ったりとストレス度が高い数週間が続きました。その時でもDr Mが厚いサポートをしてくださり、無事試験を終わらせることができました。その友達と試験後に買い物に行ったのですが、二人とも急に重荷から解き放たれて頭がぼうっとし、何を考えていたんだというような買い物をしました。

試験の後には息をつく暇もなく面接の準備がはじまりました。面接をもらえるかもわからないのに毎週練習を重ねることが苦痛で、もともと怖気づいてしまう気性と相まって面接の練習中に硬直してしまったり泣き出したりと大変でした。またこの時期にもDr Mと毎週練習に練習を重ね、堂々と歩くこつや冷静を保つ方法を学びました。初対面の方と緊張でカチコチになりながら練習した後フィードバックで褒められて恥もなく号泣したこともあります。その練習の後友達と凍える天気の中で泣いているのか笑っているのかもわからず抱き合っていたことはとても大切な思い出になりました。インタビューの有無についてのメールがインボックスに届いたとき、友達と一緒に勉強していたのですが、あまりに怖くて開けず、彼女と一緒に外に散歩しに行きました。冬の冷たい日差しの中一緒にメールを開き、インタビュー段階に進んだと見た瞬間、自分のことのように喜んでくれる彼女と飛び跳ねながら踊りまわりました。面接の結果はこれから出るのですが、心からサポートしてくれる方々に囲まれて努力しきったおかげで、どんな結果でも心残りはありません。少し話題からそれますが、こうして時間を割いて学力面でも感情面でもサポートしてくださる先生陣がいるのはフェティスのような優れたboarding schoolの最高の長所だと思います。質問があればいつでもきちんと応対してくださったり、不安があれば一緒に解決してくださったりと、ここまでサポートが厚い環境は非常に貴重です。