イギリスに渡英してから早くも一年が経ち、2ヶ月という長いsummer holidayがあっという間に終わろうとしています。
今回はyear12最後のtermとsummer holidayの二つをメインにお話しします。
summer termは最終学期なのでお別れの多い少し寂しさが残るtermとなりました。私たちyear12の生徒は次の九月からyear13となり、新しい寮へ移るので1年間お世話になった寮とのお別れ会や転校してしまう友達とのお別れがありました。学校の中に住んでいるものの、アットホームな雰囲気が常にあった私の寮は縦のつながりがとても強く、下の学年の子との関わりが多くありました。そのため、いつも会うたびに話しかけてくれる小さい子たちの存在が私にとってとても癒しとなっていました。とても充実した寮生活から、また新たな環境へ移ることには不安がありますが、今までよりも責任が問われ自由が多くなるyear13の寮では大学生活の前段階として誰かに頼らず自立した生活力が身につけられるように、一つ成長できるよう頑張ります。summer termは女子サッカーを週3で行い,
初めてCHでチームスポーツに挑戦しました。友達とのコミュニケーションが必要なサッカーを行うことは少し挑戦的で不安でしたが少しずつ会話が増え最終的にはチームの一員として認めてもらえるようになれたことがとても嬉しかったです。fivesの時と同様に寮対抗戦にも出て楽しく今タームのサッカーを終えることができました。CHに来てから始めたサックスは学業以外の面で一番心から楽しんでいることで定期的にあるレベルテストに向けて練習することが息抜きになっています。
summer holidayは二つのsummer schoolに参加しました。
一つ目は、Liverpoolでのlab研修です。私はラボでの研究にとても興味があり特にAlevelでbiologyとchemistryを学び始めてからより研究への思いが強まるようになりました。だから、今回の1週間のラボ研修はとても有意義で実践的な経験になりました。毎日一日中ラボで過ごし、今まで教科書の上で勉強していただけの内容を実際に自分で実験し確認することはとても楽しく、中でもindirect ELISA testを実際に行ったことが一番印象に残っています。毎日、基礎的なメカニカルピペットを正確に使う練習を行い、その成果を5日目にこのELISA testを通して確かめるというものでした。
ELISA testはHIVの検査などで主に使われているものですが、実際に抗体や抗原、酵素を使ってどのようにこの検査が成り立っているのかを実験しました。私自身は正確に手順の通り行ったつもりでも、μg単位のものを扱うことは想像通りには進まず、最後にコンピューターで自分が作ったプレートの濃度が綺麗に並んでいるかを確かめると悲惨な結果になっていてメカニカルピペットをいかに正確に使うかが重要な理由を思い知らされました。また、大学に行ったら増えるであろうscientific presentationを行う機会がありました。先生方の前でプレゼンをすることはとても緊張しましたが認知症研究と遺伝子薬の将来について関連づけた発表を評価してもらうことができました。質疑応答で私が事前に予想していた遺伝子治療薬の倫理的な問題について聞かれ、思い通りに答えることができ満足してプレゼンを終えることができました。
ラボでの実践的な経験はいつも私の好奇心を高め、今回も将来やりたいことや目標を描くことができとても価値のある経験をすることができました。
二つ目は、7期の語学研修生の皆さんとtopsに参加し、私はmathを受講しました。今までサイエンスばかりに興味を示していたのですが今回の授業では大学レベルの数学を学びました。Alevelで学んだ公式や理論を証明し数学の奥の深さを思い知らされたような気がします。phDを取った先生の授業を受ける機会はなかなかないのでとても貴重な経験になりました。また、授業以外ではcollegeに宿泊していたので大学生活をより身近に思い描くことができ、ただテストに向かって勉強するだけではなく大学に入ったときの憧れなどがモチベーションになりました。
いよいよCHでの最後の一年が始まります。year13はこれまで以上に忙しく大学のアプリケーションなどが本格的に始まっていきます。year13になる不安が今はありますが、year12に比べてもっと自分の意見を周りに主張し、今まで諦めたことなどに積極的に挑戦することができたら良いと思います。
改めて、田崎財団の皆様、初めの1年間を常にサポートしていただき本当にありがとうございました。皆様のサポートのおかげで不自由なく充実した生活を送ることができています。これから、自分の目標に向けて精進してまいります。どうぞよろしくお願いします。