お知らせ

Kさん(女生徒)都立立川国際中等教育学校出身

イギリスに来て3ヶ月以上が経ちました。
この3ヶ月間は、私が今まで生きてきた17年間の中で一番濃く、あっという間でした。初めてのことをたくさん経験し、この間まで日本の普通の高校生だったことが信じられません。
今振り返ると、良い思い出で溢れたこの3ヶ月ですが言語の壁やホームシックに苦しんだ期間でもありました。
思い出に浸りつつ今後の自分の成長につながるようにここでの生活、今後の目標について書きたいと思います。

学業の面では、私はbiology, chemistry, math, further mathをA levelで勉強しています。ここでの、自分が選んだ4科目を専門的に学べるという仕組みがとても自分に合っていて、日本で勉強をしたことをより深く追求したり新しいことをたくさん学んだり、毎週のように実験をおこなったりと科目数が少ないためより選択した教科に集中して勉強することができ、学ぶ楽しさを今一度確認できたように思います。 また、自分で選択した科目をみんな勉強しているので、クラスにはその科目が得意な人や興味がある人が集まっていて周りの知識量の多さや取り組む姿勢、勉強法などから多くの刺激を受け、この環境にいられることがとても幸せです。一つのクラスは6-7人という少人数制で授業内で自由に発言をし生徒込みで作られる授業スタイルも、自分がどこを理解できていないのかを把握しやすく、 また各科目の先生とのつながりも近く話しやすいのでわからないところを次に持ち越すことなく確実に進めることができとても助かっています。
初めの頃は、専門的な用語がわからず何を話しているのかさえわからないまま授業が進んでいましたが、事前に予習をし、授業後に復習をしわからない所を先生に聞くという勉強のサイクルを通して授業にもついていけるようになり、今では知らない専門用語にも慣れてきました。しかし、いまだ授業内で発言することを恐れているので次のタームでの目標にして授業に積極的に参加できるようにしたいです。各科目、先生方はとても親切でわかりやすく授業後にパワーポイントを共有してくださったり私が理解していないところのプリントをくださったり、授業後もメールで質問しても返信してくださるなどと、とても熱心に教えていただきとても良い勉強する環境が整っています。

学校生活で一番大変だったことは友達作りでした。CHの子たちは優しく、わからないことは教えてくれたり私が一人にならないように一緒にいてくれたりとても助けられていますが、会話に入れず隣にいるだけのことが多く、自分の英語力の不十分さに悲しくなることが多くありました。しかし、話さないことにはどうにもならないので自分から話題を出したり何を話しているのか必死に聞くようにして少しずつですがグループでの会話に参加できるようになったり、termの最後の方にはいつも一緒にいるメンバーができ楽しく学校生活を送っています。私たちの代は寮の中で一番上の学年なのでクリスマス前は他学年が寝た後に寮の飾り付けを行ったり、土曜日の夜はパーティーをしたりと寮をまとめたり特別なことをしたりする機会が多く勉強だけでなく寮生活の中でリフレッシュできています。
イギリスに来てからfivesというスポーツを始めました。まだまだ初心者ですが、新たに興味を持ったことに取り組んでいます。またCHは音楽にも力を入れているので、サックスをはじめました。週に一回マンツーマンのレッスンを受け、その他では自分が練習したい時にいつでも練習できるので、勉強に行き詰まった時などに良い気分転換になっています。

日本の学校に比べて休みが多く、月に一回のleave weekend やhalf term、そして今のChristmas holidayはホストファミリーの家で過ごしています。忙しい学校とは違い、ゆっくりと落ち着くことができとても親切にしていただいています。イギリスのいろいろな家庭的な食事を食べたり、近所の方々とのつながりが強くいろいろなパーティーにも連れて行ってくださったり、夜はみんなで映画を観るなどイギリスの日常や文化を学ぶとても良い機会になっています。クリスマスは隣の家族と一緒に過ごしイギリスの伝統的な食事など楽しみました。また、クリスマスイヴは日本の日にしてくださり、すき焼きなど日本食を一緒に作りとても充実した時間を過ごしています。

渡航前のレポートでは、積極的にチャレンジすることを目標に掲げていましたが現段階での達成率は30%にも届きません。失敗を恐れたり、失敗して自信を失うことにより様々なことに消極的になってしまったtermだったと思います。今termは、新しい環境に対して沢山の自分の成長が見られましたがそれ以上に、あの時チャレンジしていればという後悔が多く残っています。チャレンジしないことには自分に自信もつかないので、次のtermでは寮生活の中で、授業の中で、友達との会話の中で、あらゆる場面でチャレンジすることを目標に、次のレポートで良い報告ができるように頑張ります。

この3ヶ月、辛いことももちろんありましたが今振り返るとどれも良い経験で、こうしてイギリスに来て本当に良かったと思います。イギリスに来てから、右も左も何も分からない私を沢山の人が助けてくれていつも誰かがそばで教えてくれていました。このたくさんの支え無しには最初の3ヶ月を走り切ることはできなかったと思います。支えてくださった全ての方々に感謝しかありません。中でも、家族がいない生活に今一度自分の未熟さを感じると共に、海を越えて10,000km近く離れたところにいる家族からの連絡や、顔を見るだけでも安心できる家族の偉大さを感じました。
これまでの生活は、私は”日本からの新入生”であり周りの人にもそのように扱われていましたがこれからは周りと同じ生徒の一人として、より自立し精進していきます。

ありがとうございました。