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Aさん(男生徒)国立筑波大学附属高等学校出身

このタームは大学の出願をする期間だったため、Personal Statementの作成が大きな山場だった。A4用紙1枚の分量に志望分野についての知識となぜその課外活動をしたのかという動機をまとめるのに苦労した。ただ、作成を通じてこの1年間自分は物理学科での学びを最大化するために何をしてきたのか、これから何をすれば良いのかという現状分析ができた。

授業外では、物理をより深く理解したいとの思いから発展的な数学とプログラミングを勉強した。数学の中でも、特に物理との関連が深い微積分を集中的に勉強した。微積分を使ってA-levelの知識では扱えない運動について考えることができ、楽しかった。また、サマースクールに触発されたこと、大学以降の物理ではプログラミングを多用することから、Pythonプログラミングを学んだ。鉛筆と紙では解くのに膨大な時間がかかる問題を解いたり、授業の実験結果を分析するなど、日々の学習にも役立っている。

他にも、イギリスという国の成り立ちについて知りたいと思い、イギリスの歴史、特に中世史について勉強した。英文法が他の言語の文法に比べて簡単なのは9世紀のヴァイキングの侵攻によること、イングランド人という国民意識が中世のスコットランド人との抗争やフランスとの百年戦争を通じて育まれたことなど、歴史という視点によってイギリス社会の謎が解けるのが面白かった。イギリスの高等教育は専門性が高い分視野が狭くなる危険を孕んでいると思うので、こうして専門外の分野も積極的に学んでいきたい。

次のタームは大学の合格発表が出揃い、A-levelの内容も履修し終える重要なタームになる。手厚いサポートをしてくださっているTazaki財団への感謝の気持ちを忘れず、帰国した時に良い報告ができるように気を引き締めて過ごしたい