寮では親睦を深めるために毎週末催しが用意されていた。具体的には映画鑑賞やスポーツイベントが多かった。休日に勉強していると寮の先生に「遊びなさい」と言われることもしばしばあった。その甲斐あって寮生たちはとても仲がいい。また私が困っているときには快く相談に乗ってくれた。
ホストファミリーからは決まりを押し付けられるようなことはなかった。そのため、窮屈な思いをせず自由に過ごすことができた。クリスマスなどの特別な日にはイギリスの伝統料理を振る舞ってくれた。他にも、よく映画やアイススケートに連れて行ってくれた。ホストファミリーの子どもたちは全く人見知りしていなかった。おもちゃで一緒に遊ぶなどして楽しい時間を過ごせた。ホストファミリーは干渉し過ぎず放置もせず、ちょうど良い距離感で接してくれていると感じた。
休暇中は近所のディナーに頻繁に招かれた。大人たちはお互いの近況をたっぷり話していた。ディナーに参加した大人たちは私に積極的に話しかけてくれた。また、皆が私の話にじっくりと耳を傾けてくれた。知らない人たちの中で私が肩身の狭い思いをしないように配慮してくれていたのだと思う。
年越しも友人宅で過ごした。カードゲームや花火で賑やかな時間を過ごした。日本にいた頃の同級生はみな家族で年を越していたので、友人宅で過ごすというのは意外だった。
この3ヶ月間は初めての海外生活で慣れないことも多かったが、周囲の人の優しさに助けられて楽しく過ごすことができた。
最後にご支援頂いている田崎理事長とTazaki財団の皆様への感謝を忘れず勉学に励みたい。