お知らせ

Aさん(男生徒)国立筑波大学附属高等学校出身

  この度Tazaki財団の奨学生として、イギリスに5年間留学することになりました。5年という長期にわたって留学する者として、イギリスと日本の架け橋となることが求められていると考えています。そのためには生まれ育った日本はもちろん、これから暮らすイギリスの理解が必須だと考えています。

 一口にイギリスといっても様々な側面があるので、とりあえず社会について考えたいと思います。イギリスの社会と日本の社会には多くの違いがあると思います。その例として、移民・難民があります。日本における移民の割合が2%なのに対して、イギリスでは14%に上ります。また、ウクライナ難民の受け入れ人数は、日本が1600人程度であるのに対しイギリスは10万人以上です(2022年7月末時点)。イギリスに暮らすようになると日本よりも移民・難民と触れ合う機会が増えるでしょう。このような違いを現地で肌で感じたいと思います。

 イギリス社会を広く深く理解するために、私は積極的に社会に入っていきたいと思っています。社会について知る方法には読書などもありますが、イギリスに暮らすからこそ実際に社会に入るのが効率的だと考えています。ホストファミリーや地域社会と積極的に交流することにより、パブリックスクールの中だけでは体験できないことまで知ることができるはずです。

 このようにイギリスではトップ大学への進学だけに気を取られるのではなく、5年という長い期間を活用してイギリス社会を広く深く理解したいと思っています。

 最後になりますが、イギリスに留学するという大変貴重な機会を与えてくださったTazaki財団の皆様に篤く感謝を申し上げたいと思います。