キングスウッドでの2年間を振り返ると、短かったような長かったような、うまく言語化できない感覚を覚えます。2年間留学をして自分がどう成長したのか、実感はまだ薄いですが、行ってよかったという思いだけは確かです。
前回のレポートでイギリスでの受験について細かく書きましたが、オファー選考が終わってからも大変なことが多かったです。その中でも私が一番に苦戦したのは、IELTS試験で大学の要求するスコアを満たすことでした。求められる英語力は大学によって異なりますが、大学によっては4技能すべてにおいてそれなりに高いレベルを求めてくることもあります。おそらく最も難しい分野はライティングで、私自身ライティングだけ足りずに何度も受けなおす羽目になりました。当初はイースター休暇の間にIELTS試験を終えて、休暇明けはAレベルに向けた勉強に専念する予定でしたが、結局Aレベル試験が始まる直前までIELTS試験に追われてしまいました。
Aレベル試験に関しては、クリスマス明けから数えると5か月以上かけて対策することができるので、教科が3,4個であることを考えると、十分すぎるほど時間があったと思います(私はIELTS試験のせいであまり時間が取れませんでしたが…)。また、試験は5月の下旬から6月の下旬まで、約1か月に渡って行われるので、集中力を切らさずにいられれば、試験間際になっても復習の時間をとることができました。荷造りや帰国のことなど、気を散らす要素も多い時期でしたが、何とか無事に終えることができました。
2年間を通して、思い通りにいかないことばかりだった中、うまく環境に順応することができたと思います。それは、ピアノやバドミントンなど、勉強以外にも打ち込める趣味を作って、それをほかの留学生や現地生のコミュニティの中で発揮したからだと思います。そして何より、他の財団生や家族、財団職員の皆様から支えていただいたからこそ、主体性を持つことを恐れずに済みました。私と関わってくださった皆様には、感謝の気持ちでいっぱいです。これからも、かけていただいた期待に沿えるよう努力してまいります。