渡英まで残り1週間となりましたが、住み慣れた日本を、そして家族の元を離れる実感はそれほど湧いていないのが現状です。不安と期待を漠然と抱えながらも、残り少ない日々をかみしめて過ごしています。
私は英語で学業を修め、物理学者になりたいという目標を掲げて留学を志しました。将来は海外の大学で教鞭を執りながら、自分の研究分野にも打ち込んでいきたいと考えていましたが、そんな夢に一歩でも近づけたことを、大変誇らしく思っています。とはいえ、貴重な留学の機会を得たからには、目標に固執して視野狭窄に陥らないよう心掛けたいと思います。イギリスで経験する些細な出来事でさえ、私の価値観を押し広げてくれるであろうことは間違いありません。日本とは違う新たな生活に翻弄されつつも、それを楽しむ心のゆとりが持てるよう心掛けたいです。
そして何よりも、この場に至るまで私を支えていただいたTazaki財団の皆様方、浦和高校の先生方、友人や親戚、家族への感謝は決して忘れません。渡英後、元気な報告が出来るように、また、帰国した折には立派に成長した自分を感じていただけるように、より一層努力して参ります。本当に、ありがとうございました。